★★★☆☆
あらすじ
目の前で師匠を殺され、復讐を誓う弟子。
感想
師匠を殺された弟子の仇討、という単純な構図ではなく、仇討の相手は改心しており、そこに第三の勢力が割り込んでくるという深みのある展開。しかし、相手も反省のしるしとして片脚を切断するとは激しい。
ジャッキー・チェン演じる主人公は仇討のために三年間の厳しい修行をしてきたわけなのでとんだ肩透かしを喰らったことになる。師匠の奥さんの指示で怒りの矛をおさめながらも、あいつが足を切断したのは反省したからじゃなくて敵わないと悟ったからだ、という第三者の告げ口に少しイラっとするのはどうなんだ?とは思った。どっちにしてもそう変わらないのに。
中盤は改心した仇討の相手の集団と、とある事情から敵対する勢力に与した主人公の小競り合いが続く。ここでほぼ主人公の強さは圧倒的だということが分かっているので、終盤の二つの勢力の対決が始まった時は、もう誰が強いか分かっているのにまた戦うのか、という感じになってしまっていた。なんなら少し主人公が手間取っているように見えるくらい。
戦いの最中に恩師の奥さんが死んで、主人公が怒りで強くなるも一瞬だけだったり、反省して人格者になっていたはずの仇討の相手が我を失って、死ね死ねとわめきながら敵を殴打したりと面白シーンに少し吹き出してしまいながらも、結局、戦いのクライマックスには激しい格闘シーンに魅入ってしまっている自分がいた。
キャスト/スタッフ
監督/製作 ロー・ウェイ
出演
ノラ・ミャオ/ジェームス・ティエン/ヤム・サイクン/オーヤン・シャーフェイ/イーグル・ハン/コー・チャン