★★☆☆☆
あらすじ
麻薬王を逮捕するもその後、何者かに妻を殺され、復讐に燃える麻薬捜査官。
感想
愛する者を失った男の復讐劇。妻を失ったことについては十分同情するのだが、その復讐の仕方が全然応援できない。
この映画の場合、法を犯すことも辞さないという復讐の鬼になるパターンと、妻を失ったことは悲しいことだが自分の職務を全うするパターンのどちらかになるはずなのだが、主人公が選択したのは両方の美味しいところだけを取るパターン。
公務の中で妻殺害の実行犯に出会えば怒りにまかせて殺害し、それをもみ消す工作をし、しかもその過程で同僚が数人死んでいる。捜査から外されると今度は、嫌がる同僚を悲しみに暮れる俺の気持ちが分からないかと半ば脅して引っ張り出し、さらに友人のギャングも巻き込んで敵の組織を襲撃し、ある程度の目的を果たすと今度は麻薬組織のボスを逮捕して大手柄、とやってることが悪徳警官とそう変わらない。 相当、自分勝手。
そもそも妻を殺されたという事件関係者に捜査を任す組織も良く分からないし、彼に従う仲間も良く分からない。あまりに主人公に都合が良い展開でかなり白けた。
スタッフ/キャスト
監督/製作総指揮 F・ゲイリー・グレイ
製作総指揮/出演 ヴィン・ディーゼル
撮影 ジャック・N・グリーン