BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「宮城野<ディレクターズカット版>」 2010

宮城野(ディレクターズカット版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 絵師の弟子として働く男と女郎の関係が、謎の絵師、東洲斎写楽の存在を絡めて語られる。

 

感想

 背景に浮世絵を使ったり黒子を登場させたりと、独特の世界感が作り上げられていて歌舞伎の舞台のようでもある。こだわりを感じる映像は新鮮で、興味深かった。

 

 ただ肝心のストーリーがいまいち胸に響かない。親や妹のためにと女郎になって働くも彼らから邪険にされてしまうような、いつも損な役回りの女。そんな彼女が、なじみの客である絵師の弟子の男のために、同じように損な役回りをしてしまうという話だ。

 

 

 可哀そうな女だとは思うのだが、あまり心の琴線に触れることはなかった。もしかしたら世界観を表す映像に力を入れ過ぎて、それらをちゃんと描けていないという事なのかもしれない。ディレクターズカット版という事でオリジナルよりも上映時間が長くなっているのだが、そのせいなのか冗長に感じられて、スッとストーリーが頭に入ってこなかった。

 

 もうちょっとテンポよく描かれていたら、心地よく観ることが出来る、もっといい映画になっていたかもしれない。

 

スタッフ/キャスト

監督 山崎達璽

 

原作 宮城野 (二十一世紀戯曲文庫)

 

出演  毬谷友子/片岡愛之助/樹木希林/佐津川愛美

bookcites.hatenadiary.com

 

音楽 野崎良太

 

宮城野 (映画) - Wikipedia

宮城野<ディレクターズカット版> | 映画 | 無料動画GYAO!

 

 

bookcites.hatenadiary.com

bookcites.hatenadiary.com