★★★★☆
あらすじ
アフリカでの秘密任務中に記憶を失った特殊工作員。
感想
正直、序盤はかなりつまらない。一応は記憶を失った主人公がアフリカの部族と共に暮らすとか、ラリーレースに参加するとかあるのだが、ただそれだけでそこに面白みはない。その間に、主人公とは関係のないところでメインの物語が進行し、基本となる背景が出来上がっていく。
このあたりは主人公が記憶を失ってしまっているので、本人が状況説明など出来ないからという事か。そう考えると致し方ないのかもしれないが、もうちょっと面白くやって欲しかった。
そして、50分ほどかけて舞台が整ったところで、ようやくエンジンがかかってくる。出来上がった舞台にジャッキーが登場してここからは面白かった。
まずはカーアクション。山本未來演じるドライバーの運転が魅せる。車の運転だと男女差はあまり感じないので、女性の見せ場をここに持ってくるのは上手い演出だ。しかし、カーアクションですらなかなかの無茶っぷりで迫力がある。
そして終盤はジャッキーの怒涛のアクション。もう様式美とすら感じる展開なのだが、それでもやっぱり面白い。特に今回は次から次へとすごいアクションが飛び出す展開で見ごたえ満載。ちゃんとコミカルな遊びの要素も盛り込まれていて、エンタメ感が溢れている。つまらない序盤を耐えた甲斐があったと思える映画だった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/出演
監督 ベニー・チャン
出演 ミシェル・フェレ/山本未来/エド・ネルソン/ケイン・コスギ