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「アクト・オブ・バイオレンス」 2018

アクト・オブ・バイオレンス(字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 独身最後のパーティに出かけた婚約者が誘拐され、兄弟とともに救出に乗り出した男。92分。

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感想

 三人の兄弟が、巨大な人身売買組織に誘拐された末弟の婚約者を取り戻そうとする物語だ。冒頭で彼らの少年時代の他の子供達との乱闘シーンが描かれたので、それが今につながる因縁になったのかと思ったのだが、ただ単に兄弟の絆の強さを示しているだけだった。思わせぶりな演出でいきなり肩透かしを食らってしまった。

 

 末弟の婚約者が拉致されるも警察は信用できないと、彼らは兄弟だけで救出することを決める。武装して敵のアジトを急襲し、拷問して情報を聞き出す。公権力も操れるくらいのヤバそうな巨大な相手にそんな馬鹿なと思ってしまう身軽さだが、躊躇なく突撃して敵をなぎ倒していく彼らの勢いは気持ちがよかった。

 

 

 上の二人は元軍人ということで、その強さや自信があるのも理解できる。だが末弟は素人だ。軽い手ほどきを受けただけなのに、いつの間にか普通に銃を撃ち、敵を殺して立派な戦力になっていた。その適応力と伸びしろがすごい。実は三兄弟の中で一番すごいかもしれない。

 

 ついでに言うと拉致された婚約者も常に反抗的な態度を崩さず、隙さえあれば抵抗して殴りかかり、脱走も試みていて勇ましかった。ある意味でお似合いのカップルだ。

 

 敵は強大なので当然反撃もされる。だが、身内が狙われるとか初歩的なことはさすがに事前にケアしておけよと思ってしまった。そこは犯罪のプロではない元軍人の詰めの甘さが出てしまったのかもしれない。それに覚悟を決めてヤバい組織に挑んだのだから、きっちりとボスにとどめを刺しておけよとも思ったが、それも婚約者を取り戻すことしか考えていなかったからなのだろう。

 

 そもそも荒唐無稽な話だし、味方の犠牲者のメンツを見ても予定調和的だと感じてしまうが、余計なことはせず、ただひたすらまっすぐ敵に向かって撃ちまくるだけの邪心のなさは清々しさがあった。

 

 そして主役のような佇まいで実は主役ではないブルース・ウィリスが、最後の美味しいところだけをきっちりと持っていくご都合主義的な展開には、思わずニヤリとしてしまった。兄弟がとどめを刺さなかったのはこのためだったのかと深く頷いた。

 

 よく考えると、元軍人とはいえ一般人がこんなことが出来てしまうなんてどんな国だよと怖くなってしまう映画でもある。裏から手が回って警察が手を出せないからと民間人に頼り、しかもちゃんと解決してしまう話だ。

 

 

スタッフ/キャスト

監督 ブレット・ドノフー

 

出演 ブルース・ウィリス/コール・ハウザー/ショーン・アシュモア/アシュトン・ホームズ/メリッサ・ボローナ/ソフィア・ブッシュ/マイク・エップス

 

アクト・オブ・バイオレンス - Wikipedia

 

 

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