★☆☆☆☆
あらすじ
幼なじみとの結婚を望むも親に決められた相手との婚約を余儀なくされた若い女は、オオカミ退治に出発する幼なじみら村の男たちを見送る。
童話「赤ずきん」をベースにしたホラー映画。アマンダ・サイフリッド、ゲイリー・オールドマンら出演。原題は「Red Riding Hood」。100分。
感想
序盤は主人公が、親の決めた婚約者と両想いの幼なじみの間で悩む様子が描かれる。ドロドロとした恋愛劇だが、それを求めて見ているわけではないのでいきなりかったるい。嫌がられているのを知って頑張る婚約者や、主人公の母親に言い含められてあきらめようとする幼なじみ、それに気づいて幼なじみの気を引こうとする主人公と、割とどうでもいい描写が続く。
その間も一応、オオカミに気をつけろ的な匂わせはある。そして主人公の姉が襲われ、怒った村人たちがオオカミ退治に出かける。だがオオカミの恐ろしさがいまいちイメージできない。オオカミ自体に馴染みがないこともあり、討伐シーンに全くドキドキしない。しかもようやく姿を見せたオオカミが普通過ぎて肩透かしだ。
退治に成功して男たちは意気揚々と村に戻ってくる。だが魔物退治で有名な神父がやってきて、危険なのはただのオオカミではなく「人狼」で、まだそれを倒したわけではないと警告する。そしてわざわざ模型まで使って重々しく説明したのに、村人たちが聞く耳をまったく持たず、そそくさと討伐のお祝いを始めてしまったのにはズッコケた。
当然その後に村人たちは人狼に襲われるのだが、ここからの展開はカオスだ。神父を中心に人狼と戦うのかと思ったら、主人公が人狼側にいるような中途半端なポジションに立たされ、神父が悪者のようになってしまった。その間も、主人公のドロドロとした恋愛劇は続行中で、いったい今何をやっているのかがよく分からない。
まず「人狼」がよく分からないのがツラい。狼男のようなものらしいが、これまたどんなものなのかイメージが出来ず、恐ろしさも伝わってこない。そして登場すると、これまたショボくてテンションがダダ下がる。それに人狼だとして、なぜわざわざオオカミに変身する必要があるのかも不明だ。説明不足でとにかく前振りが下手なので、全く物語の意図が掴めない。
終盤に「お前を食べるためだよ」のセリフとか、お腹に石を詰めるくだりとか、童話で読んだ覚えのある場面が登場して少し楽しくなるが、訳の分からないストーリーの中では焼け石に水でしかなかった。人狼との悲恋の物語、みたいになるラストも「なんだそれ?」とむかっ腹が立ってくる。
怖くもないし、何もかもが中途半端な展開に腹立たしさを覚える映画だ。
スタッフ/キャスト
監督/製作総指揮 キャサリン・ハードウィック
脚本 デヴィッド・レスリー・ジョンソン
製作 レオナルド・ディカプリオ/ジェニファー・デイヴィソン・キローラン/アレックス・メイス/ジム・ロウ/ジュリー・ヨーン
出演 アマンダ・サイフリッド/ゲイリー・オールドマン/ビリー・バーク/シャイロ・フェルナンデス/マックス・アイアンズ/ジュリー・クリスティ/ヴァージニア・マドセン/ルーカス・ハース
音楽 ブライアン・レイツェル


