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「悪の教典」 2012

悪の教典

★★☆☆☆

 

あらすじ

 とある私立高校に勤務する二枚目で好青年の教師は、同僚にも生徒にも好かれていたが、その周辺では不審な事件が相次いで起きていた。128分。

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感想

 爽やかな二枚目教師が主人公だ。生徒や同僚、上司にも好感度が高いが、不審な点も垣間見せている。生徒の髪をくしゃくしゃとするスキンシップはやり過ぎだし、なぜか軽トラに乗っているのも奇妙だ。どこかに普通ではない感じが漂っている。

 

 そしてどこかおかしいのは主人公だけではない。他の生徒や教師たち、そして生徒の親にも歪なところが見えている。結局誰だってどこか変なところがあるものだとする世界観は新鮮だ。そんなおかしな人たちの中で、高い知能と強靭な肉体を駆使して優位に立とうとする主人公の姿が描かれていく。

 

 

 相手の弱みに付け込んで女生徒に手を出したり、同僚教師を脅したり、生徒の親を死に追いやったりしていく様子はとても面白い。だが、どれもじっくりと丁寧に描いていくので、テンポの悪さが目立つ。緩急もなく、なかなか話が前に進んでいかないもどかしさがずっとあった。主演の伊藤英明の全裸シーンを何度も見せられるのもいい迷惑だった。

 

 主人公がサイコパスな殺人鬼であることが分かってきたところで、校内での大量殺人劇が繰り広げられる後半が始まる。恐ろしくはあるのだが、主人公のノリノリの様子にはどこかコミカルさもあって、なんだか楽しくなってくる。後半は怒涛の展開でテンポが良く、これを効果的にみせたいがために、前半は敢えてゆっくりじっくりと描いていたのだろう。

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 問答無用で生徒たちが次々と消されていく様子は、小気味よさもあって魅せられたが、これもまた長かった。いつまでも延々と続き、もうお腹いっぱいなのにまだ次々と料理が出てくるような辛さがあった。

 

 そして気持ちも次第に冷めてきて、細かい部分が気になるようになってくる。急に生徒間のドラマが活況になるが、誰が誰だかちゃんと把握できていないので混乱するし、伏線の使い方が分かりやす過ぎる。特に生き残った二人の生徒の描き方は分かりづらくて、最初はどういうこと?と困惑してしまった。それに皆同じ制服を着ているはずなのに、わざわざ服を着せかえたのも解せない。

 

 虐殺が終わって警察もやって来て、これでようやく終わりだなと安堵していたら、ここからがまた長かった。さらにもうひとくだり、ふたくだりが始まる。サービス精神旺盛なのかもしれないが、もはや余計なお世話だった。しかもやらないほうが良かったと思ってしまうくらいの蛇足に次ぐ蛇足で、面白くないクセにしつこいなと、げんなりさせられた。

 

 もっとテンポよく、スッキリとした展開にしてくれたらストレスなく見れたのにと、残念な映画だ。よく見ると生徒役のキャストに現在大活躍している役者たちがたくさんいるので、それは見どころの一つと言えるかもしれない。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 三池崇史

 

原作 悪の教典(上) (文春文庫)

 

出演 伊藤英明/二階堂ふみ/染谷将太/林遣都/浅香航大/水野絵梨奈/KENTA/平岳大/吹越満/工藤阿須加/松岡茉優/伊藤沙莉/岸井ゆきの/三浦透子/滝藤賢一/矢島健一/橋本一郎/貴志祐介

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悪の教典

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悪の教典 - Wikipedia

 

 

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