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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ベイブ」 1995

ベイブ [DVD]

★★★☆☆

 

あらすじ

 ひょんなことから養豚場から牧場にやってきた子豚は、母親代わりの牧羊犬の真似事をするようになる。

 

感想

 偶然の出来事から牧場にやって来た子豚ベイブが、周囲の動物たちから学び、立派な牧羊犬ならぬ牧羊”豚”として成長していく物語。動物が主役でもあり、子供向けの映画と言ってもいいと思うが、アニメでやりそうな内容を実写でやったことがすごいと、当時はなったのだろう。アカデミー賞に7部門でノミネートされ、視覚効果賞を受賞している。

 

 

 ただ単なる子供向けの映画ではなく、ベイブを飼うことになった牧場主の老人の視点から見ると、また違った物語として見ることができる。勤勉で実直な、いかにも田舎の真面目な男といった老人が、豚らしからぬベイブの活躍に、自身も解き放たれていく物語。

 

 それまでは、自由なベイブに触発され、疑念を抱きながらも少しずつ恐る恐る踏み出していた老人が、ついに吹っ切れたように踊り出すシーンは印象的だった。誰だって何歳だって、枠にはまって生きる必要はない。子どもだけでなく、一緒に見ている大人たちにもメッセージを送っている。

 

  しかし、牧羊犬のコンテストに豚を出そうとする老人に対して、ふざけているのか、馬鹿にしているのかと怒っていた主催者側が、とはいえルール上は何も違反していないからと、渋々ながらもちゃんと出場を認めたのはすごいなと感心してしまった。日本だと最終的には謎の実力者の「ルールなんか知るか、わしは認めん。」の一言で出場を取り消されて、なんなら永久追放とかされてしまいそうだ。明文化されたルールを重んじる国は羨ましい。と言っても、それはほとんどの国がそうなわけだが。

 

 ところで、この映画をきっかけにベジタリアンになった人が多かったらしい。豚は知的な動物だと知ったからという事らしいが、クジラもそうだが知的な生物は食べてはいけないという考え方は昔からあったのだろうか。知的かどうかをどう判断しているのかも気になる。野生の動物は必ず知性の高い生物が知性の低い生物を捕食していて、その逆は絶対にないのか、とかも。 

 

 ベジタリアンやヴィーガンと言ってもいろいろ流派があるし、じゃあ猫食べる?と言われたら自分は拒否反応を示すだろうし、どんな理由で何を食べて何を食べるべきでないかというのは、ちゃんと考えようとすると難しい。などと映画に関係のないことをつらつらと考えてしまった。

 

スタッフ/キャスト

監督 クリス・ヌーナン

 

原作 The Sheep-pig (English Edition)


製作 ジョージ・ミラー/ダグ・ミッチェル/ビル・ミラー

 

出演 (声)クリスティーン・カヴァナー/ジェームズ・クロムウェル/マグダ・ズバンスキー/(声)ミリアム・マーゴリーズ/(声)ヒューゴ・ウィーヴィング/(声)ダニー・マン/(声)ミリアム・フリン/(声)ルーシー・テイラー/(声)ロスコー・リー・ブラウン

 

ベイブ [DVD]

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  • 発売日: 2012/04/13
  • メディア: DVD
 

ベイブ (映画) - Wikipedia

 

 

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