★★★☆☆
あらすじ
何者かに銃撃され瀕死の重傷を負った刑事は、相棒と共に犯人を追う。
ウィル・スミス、マーティン・ローレンス出演。シリーズ第3作。124分。
感想
ウィル・スミスとマーティン・ローレンス演じる刑事コンビの活躍を描く人気シリーズの第三弾だ。前作から20年弱のブランクがあり、二人とも少しふっくらとした体型になっている。いかにも金持ちらしい年の取り方だ。時に揶揄されながら、ハイテクを駆使する若いチームと共に捜査を行っていく。
物語の発端となる事件はなかなかショッキングだ。いつものノリで騒いでいたウィル・スミス演じる主人公が、突如銃撃される。死んでもおかしくないほどの撃たれ方で、いきなり悲壮な空気になった。
犯人は、母親を逮捕した関係者を復讐のために次々に殺していくのだが、狙撃銃を使って確実に射殺していく方法は、そんなやり方をされたら防ぎようがないと絶望的な気持ちにさせられる。それぞれに大統領並の警護を24時間つけるのは無理だし、厳重な警備の大統領だって射殺されることはある。
これが横行したら社会は成り立たなくなるぞと、ひとり深刻になっているこちらの気持ちにお構いなく、主人公らは軽いノリでジョークを交えつつ犯人を追っていく。基本的にはマーティン・ローレンス演じる相棒の悲観的な言動で笑いを取って行く形になっていて、いつもネガティブな彼に若干イライラさせられるのだが、それでもなんだかんだで笑ってしまっている自分がいる。
中でも発砲をためらう相棒が主人公に説得され、「俺たちは聖書版のバッドボーイズだ!」と叫びながら乱射するシーンは、何言ってんだ?と爆笑してしまった。その他にもつい笑ってしまうギャグが散りばめられている。
クライマックスは、主人公が犯人とその母親に対峙するシーンだ。過去に色々あった母親との対面はあっさりし過ぎで、もうちょっと何か欲しかったが、犯人とのシーンは、その前の相棒が暴力なしで相手を説得しようとしたコメディシーンの伏線が効いていた。それと同時に、親殺し子殺しは倫理的に抵抗感があるが、妻殺し・恋人殺しはそうでもないのは何故なのだろうと考えさせられる。ここで殺したのは恋人ではなく、別の人物だったが。
シリーズの特徴でもあるが、主人公らがブランド品を身にまとったり、高級車を乗り回したりと、映画に無駄に豪華な雰囲気が漂っている。演出も派手で大げさだ。なにかと映画界の苦境が伝えられる現在、これがなんか良い。単純にゴージャスに触れて贅沢な気分になれるし、どこか馬鹿っぽいので細かい点やリアリティなどどうでもよく思えてくる。「あぶない刑事」シリーズとよく似ているかもしれない。
案外、こういう馬鹿なふりをするのも大事なのかもしれないなと思わせてくれる映画だ。
スタッフ/キャスト
監督 アディル・エル・アルビ/ビラル・ファラー
脚本 クリス・ブレムナー
原案/脚本 ピーター・クレイグ/ジョー・カーナハン
製作 ジェリー・ブラッカイマー/ダグ・ベルグラッド
製作/出演 ウィル・スミス
出演 マーティン・ローレンス/ヴァネッサ・ハジェンズ/アレクサンダー・ルドウィグ/チャールズ・メルトン/パオラ・ヌニェス/ケイト・デル・カスティーリョ/ニッキー・ジャム/ジョー・パントリアーノ
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