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「ビー・バップ・ハイスクール」 1985

ビー・バップ・ハイスクール

★★★★☆

 

あらすじ

 極悪な生徒ばかりが集まる高校を敵に回してしまい焦る不良の高校生トオルとヒロシの二人組。

 

感想

 オープニングでいきなりエンドロールのようなタイトルバックが始まってちょっと焦る。不思議な構成だ。

 

 序盤は主役の二人と対立する人物が登場しては、徐々に緊張感が高まっていくのかと思いきや、いつの間にか仲良しになっている展開が続く。みな単純で微笑ましく、爽やかですらある。

 

 

 だがそんなほのぼのとした空気も、中盤で極悪な高校を敵に回してしまってからは一変し、一気に緊迫感のある不良映画らしい様相を呈してくる。その過程で中山美穂演じるヒロインが敵に襲われ、傷ついて転校していくシーンがあるのだが、それを知った主人公二人が駆け付けた時の彼女のファッションがすごかった。

 

 大きな茶色のサングラスにベレー帽といういで立ちで、ダサすぎて吹き出してしまった。一応彼女のこのファッションには顔の傷を隠す目的があり、仕方がない部分はあったのだが、古い映画はこういう思わぬところで話の腰を折られてしまうことがよくある。その後の彼女のショートカット姿もちょっと変だったが、それでもこの映画における中山美穂は初々しくて、一貫してずっと可愛らしかった。

 

 それから時代のせいなのか、役者陣が若いからか、よく見るとアクションがかなり激しいのが印象的だった。冒頭の池でボートに飛び移りながら喧嘩するシーンも地味に危ないはずだし、中盤の電車の中での喧嘩シーンは見るからに危険だった。特に走る電車から落下するシーンは、マジか!と冷や冷やしてしまった。鉄柱にぶつかったり、落下地点が違ったり、少しでもタイミングを間違えたら大事故が起きてもおかしくないような状況で、見ているだけで怖かった。

 

 ラストは集まってきた仲間と共に敵の集団との大乱闘が繰り広げられる。このあたりもちゃんと打ち合わせ通りにやっているのかと疑いたくなるほど、皆が伸び伸びと躍動しており、勢いが感じられて面白かった。喧嘩あり友情あり恋ありで、なんだかんだでちゃんとした青春映画となっている。しっかり楽しめる娯楽作品だった。

 

スタッフ/キャスト

監督 那須博之

 

脚本 那須真知子

 

原作 BE-BOP-HIGHSCHOOL(1) (ヤングマガジンコミックス)

 

出演 仲村トオル/清水宏次朗/中山美穂/宮崎ますみ/小沢仁志/本間優二/地井武男/阿藤海/SALLY

 

ビー・バップ・ハイスクール (1985年の映画) - Wikipedia

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登場する作品

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