★★★☆☆
あらすじ
事故で営業免許を失い、整備士として働いていた元トラックドライバーは、上司に謎の荷物のトラック輸送を頼まれる。
パトリック・スウェイジ主演、ミート・ローフら出演。88分。
感想
死亡事故を起こして服役し、仮出所中の元トラックドライバーが主人公だ。苦しい家計をなんとかするために、上司が持ちかけてきた謎の荷物を輸送する裏の仕事を引き受ける。
運転する主人公に付き添いの同乗者を乗せた大型トラックに、 二名を乗せた護衛用の車が付いてくる物々しい体制でドライブは始まる。ヤバい荷物であることを承知の上だろうが、逆に目立ってしまうのでは?と余計な心配をしてしまった。案の定、荷物の横取りを狙う集団に次々と襲われる。
襲い来る敵とカーチェイスして戦い、撃退していくアクションが見どころとなっている。最初は一般車、次に大型トラック、そしてバイクと、バリエーションを変えて攻めてきて、飽きさせない工夫を凝らしている。映像としてはありきたりだが、取り敢えず激しくぶつかったり、やたら炎上させて、とにかく派手にしておけばいいだろうという単純さはそんなに嫌いではない。
また、主人公側の4人の中に、裏切り者がいるかもしれないと疑惑が生じるのも、シンプルすぎる展開に深みを与えている。ただ、緻密な心理戦が行われるわけではなく、ざっくりとした雑なものだったのは残念だ。
そして主人公はともかく、悪事に手を染めた者たち同士で絆が深まり、それがいい話風になるのはどうなの?と思わなくもない。だが、彼らは組織の末端の人間なので、悪人というほどでもないということなのだろう。主人公と同じで、それぞれに事情があるのかもしれない。
それから、仕事を依頼した上司が、襲撃された主人公の家族を人質に取るのは不可解だった。彼は自主的に仕事に応じたわけだし、裏切ろうとしたわけでもないので、彼を脅迫するのは筋違いだ。やるなら上司を裏切り、襲撃してきた依頼主に対してだろう。助けを求めてきた人間にそんなことをするなんて鬼すぎる。
激しくはあったが、割とあっさりとクライマックスが終わってしまったな、と思っていたところで、さらなる盛り上がりがあったのは安心した。わかりやすいシンプルなストーリーで、工夫すればもっと面白くなりそうな映画だ。
スタッフ/キャスト
監督 ケヴィン・フックス
脚本 ウィリアム・ミケルベリー/ダン・ヴィニング
出演 パトリック・スウェイジ/ブレンダ・ストロング/ランディ・トラヴィス/ガブリエル・カソーズ/ブライアン・ヴィンセント/ミート・ローフ/グレアム・ベケット/シリル・オライリー/スティーヴン・トボロウスキー/チャールズ・S・ダットン/ロレイン・トゥーサント
音楽 ジョージ・S・クリントン
