BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ボーイ・ミーツ・プサン」 2007

ボーイ・ミーツ・プサン [レンタル落ち]

★★★☆☆

 

あらすじ

 観光プロモーション用の映像撮影を行うために単身で韓国・プサンに行かされた若い男は、現地で一人の若い女性と出会う。

 

感想

 柄本佑演じる若いカメラマンが、現地で出会った日本人の女性と共にプサンの観光名所をめぐる。主人公の目的は観光プロモーション用の映像撮影だが、この映画自体がそんな感じで、プサンの観光地が次々と映し出される。今のご時世では特に、旅行気分を味わうのにはいいかもしれない。

 

 いわゆる「ボーイ・ミーツ・ガール」もので、旅先で出会った若い男女がキャッキャ言いながら数日を過ごすだけのストーリーだ。リアルさの追求というよりもどこかファンタジー感があり、ポップでお洒落な雰囲気の映画にしたかったのだろうなという感じがある。残念ながらあまり成功しているとは言えないが。

 

 特に劇中で何度もかかる主題歌がおそらくフランス語の歌詞の曲で、確かにお洒落さはあるが、韓国なのになんで?という違和感があり気になった。その無理やりお洒落さを作ろうとする必死さがダサい。そこは韓国語の曲でトライするべきだった。

 

 

 相手役のミステリアスな若い女を演じるのは江口のりこで、今のような個性的な演技の片鱗を見せてはいるが、この当時はまだ20代中盤で若い。ビキニ姿にもなったりして、どこにでもいるような若い女という印象だ。女優にとってはこのくらいの年齢が、若さのアドバンテージではなく、役者としての魅力で使われるかどうかが決まるターニングポイントかもしれない。ここで大勢の自称女優が消えていくが、彼女はこのあと個性を磨いて生き残り、今の活躍につながった。

 

 映画は特に可もなく不可もなく、といった内容で、気楽に見るには悪くない。ただ、元々80分くらいの短い映画だが、別に15分の短編でも描けてしまいそうな気がする内容ではある。

 

スタッフ/キャスト

監督 武正晴

 

出演 柄本佑/江口のりこ/川村亜紀/前田綾花/光石研

 

ボーイ・ミーツ・プサン - Wikipedia

 

 

bookcites.hatenadiary.com

bookcites.hatenadiary.com