★★★★☆
あらすじ
現金輸送専門の警備会社で新人として働き始めたミステリアスな男は、ある日輸送車を襲撃してきた強盗たちをたった一人で撃退して周囲を驚かせる。
2004年のフランス映画「ブルー・レクイエム」のリメイク作品。原題は「Wrath of Man」。
感想
現金輸送車の警備員として入社したきた新入りの男が主人公だ。物静かで何を考えているのか分からないが、圧がすごくて只者ではない雰囲気が漂っている。それを証明するかのように、現金輸送車を襲撃してきた強盗犯たちをたった一人で全滅させた場面はカッコ良かった。
ちなみに主人公にやられてしまう犯人たちの中に、ミュージシャンのポスト・マローンがいるのが笑える。こういう場面に遭遇すると、彼のような大スターのミュージシャンたちが、チョイ役でも映画に出たがるのはなぜなのだろうといつも思ってしまう。不思議だ。
主人公が何を目論んでいるのかは、物語が進むにつれて明らかになって来る。分かってしまうとなんてことのないストーリーだが、時系列を入れ替えて描いたことで格段に面白くなっている。点と点がつながっていく感覚が気持ちよく、構成の妙を感じる。
クライマックスは、現金保管庫内の圧倒的不利な状況下からの敵集団との対決だ。こういう状況だからさすがに同僚たちと助け合って抵抗するのかと思いきや、主人公が一切協力を求める気がなく、彼らに興味すらなさそうだったのはなんだか新鮮だった。
しかもジョシュ・ハーネットもいるのに、主人公と宿敵以外はまるでその他大勢のモブキャラのように呆気なく殺されていく。きっと彼らにも何か見せ場くらいはあるだろう、という期待を冷酷に裏切っていくドライな感じも良かった。
なぜ主人公がそんなに強く不死身なのか、劇中では全く分からないのだが、演じるのがあのジェイソン・ステイサムだから、で説明できているつもりなのだろう。そんな無茶な、と思いながらもなぜか納得できてしまっている自分がいる。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作 ガイ・リッチー
出演
ホルト・マッキャラニー/ジェフリー・ドノヴァン/ジョシュ・ハート/ネット/ラズ・アロンソ/ラウル・カスティーロ/デオビア・オパレイ/エディ・マーサン/スコット・イーストウッド/アンディ・ガルシア/ロブ・ディレイニー/オースティン・ポスト(ポスト・マローン)
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