★★★☆☆
あらすじ
コンビニでバイトする女子高生二人は、かつて地元にもナチスがいたことを知る。
ジョニー・デップ、オースティン・バトラー、ヴァネッサ・パラディら出演、ケヴィン・スミス監督。2014年の映画「Mr.タスク」のスピンオフ作品。原題は「Yoga Hosers」。102分。
感想
「Mr.タスク」でいい味を出していた、無気力でだるそうなコンビニ店員の女子高生コンビをメインに据えた映画だ。
冒頭の二人が歌うシーンは良かったが、その後の彼女たちの日常をただグダグダと描写し続けるパートはイマイチだ。そこで展開されているギャグが、ネイティブでない人間には伝わりづらいものであるのも影響しているのだろう。カナダネタなどがあったようだ。
ただ彼女たちが、店でトイレットペーパーを買ったからという理由だけで、客の一人をトイレットペーパーマンと呼んでいたのは可笑しかった。どの店でもありそうなエピソードだが、人間は他人の事なんてその程度でしか認識してないということでもある。
後半は、コンビニの地下で復活したミニナチ帝国と主人公らが戦う姿がコミカルに描かれる。ここもいまいちだが、これはいい加減な邦題のせいもあるかもしれない。
原題は意訳すれば「ヨガ馬鹿女たち」で、ヨガやそれに夢中な人たちを揶揄しているというか、イジっている映画だ。日本でもスピリチュアル系は馬鹿にされやすいので、万国共通の傾向なのだろう。
そんな中で、自分の作品を厳しく批判されてきた敵のボスが、殺人マシンを作って「批判する人間を殺せ」と命じたら、即座に自分が殺されてしまったのは皮肉だった。批判する人に「批判するな」と言った時点で、自分が批判するのはOKだが相手はダメ、というダブルスタンダードに陥ってしまう。そんな矛盾に気づいていない人は多い。
ところで、先生役でヴァネッサ・パラディが出ていて、なんでこんな映画に出ているの?と不思議に思ってしまったが、女子高生コンビの一人を演じているリリー=ローズ・デップの実の母親だった。ちなみに彼女の父親はジョニー・デップで、彼もまた「Mr.タスク」に引き続き登場している。そしてもう一人の女子高生役は監督の娘だそうで、身内で固めたような陣営だ。
いかにも仲間内の与太話を身近な人たちで撮ったという雰囲気で、大きな期待をせずにそういうつもりで見るならそこそこ楽しめる映画だ。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/編集/出演 ケヴィン・スミス
出演 リリー=ローズ・デップ/ハーレイ・クイン・スミス/ヴァネッサ・パラディ/オースティン・バトラー/タイラー・ポージー/ジャスティン・ロング/ハーレイ・ジョエル・オスメント/アダム・ブロディ/ラルフ・ガーマン/トニー・ヘイル/ナターシャ・リオン/ジェネシス・ロドリゲス/ジェイソン・ミューズ/ケヴィン・コンロイ/スタン・リー
音楽 クリストファー・ドレイク
コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団 - Wikipedia
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