★★★☆☆
あらすじ
スーパーマンと共に地球にやって来たスーパー犬は、スーパーパワーを手に入れた動物たちと協力して、力を奪われ捕らえられたスーパーマンを助けに向かう。
ドウェイン・ジョンソン、キアヌ・リーブスら声の出演。CGアニメ映画。ジャスティス・リーグのペットたちを題材としたDCコミックが原作。原題は「DC League of Super-Pets」。105分。
感想
スーパーマンと共に地球にやって来た犬が主人公だ。ペットとして飼われているがスーパーマンと同様の力を持ち、空を飛んだり、共に戦ったりする。序盤にスーパーマンに散歩に連れて行ってもらうシーンがあるが、首輪にリードを付けて一緒に空を飛んでいて、そのリードは必要?と思わず笑ってしまった。
主人公は、スーパーマンらジャスティス・リーグの力を弱体化させ、ヴィランのレックス・ルーサーと共に世界征服を目論むモルモットと戦うことになる。このモルモットは、かつてレックス・ルーサーの研究室の実験用動物だったが、レックスに心酔しており、研究室から救い出してくれたスーパーマンらを恨んでいるという、なかなかの歪んだキャラクターだ。
グルーミングされているとも、肉屋を支持する豚とも言えそうで、風刺が効いている。SNSのおかげで、このモルモットと似たようなマインドの人は、世の中に想像以上にたくさんいることが可視化されるようになった。
自身も弱体化させられた主人公は、モルモットと同様にスーパーパワーを手に入れた保護施設の動物たちとチームを組む。メンバーそれぞれが自身の問題を克服し、互いに絆を育みながら、敵との対決に向かう様子がコミカルに描かれていく。笑いの量はほどほどといったところだが、視力の悪い亀が皆も同じ亀だと勘違いしていたことに気付くシーンは可笑しかった。他にも、転がっているヘルメットを仲間の亀だと勘違いしたりして、良いキャラだ。
レックスと合流したモルモットは、予想通りというべきか、当然のようにあっさりと見捨てられる。これで現実を知って改心し、主人公らと協力して戦う流れかと思ったが、レックスに対する怒りは芽生えたものの、スーパーマンらへの恨みは変わらない。
綺麗な展開にならなかったのは意外だったが、きっと現実でも、そんなに簡単にすべての認識が一気に正されるということはないのだろう。肉屋を支持する豚も、真実を悟ったからといって、それに気付かせ、助けようとしてくれていた人たちへの敵意はなかなか消えないような気がする。一度嵌まり込んでしまうと、後遺症は根深くいつまでも残る。
敵のモルモットの設定には深いものを感じたものの、全体としてはオーソドックスな内容だ。ただ、バットマンやワンダーウーマンなど、ジャスティス・リーグの面々が登場するのはワクワクするし、それぞれが動物たちとコンビを組んで戦う様子も見応えがあり、それなりに楽しめる映画となっている。
犬、豚、亀、リスといったスーパーペットたちがメインとなるが、個人的には同じモルモットなのに、火炎能力や冷凍能力、翼が生えたり、巨大化したりと、多種多様に変化した敵の軍団の方が魅力的だった。そちらをもうちょっと詳しく見たかったというのはある。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作 ジャレッド・スターン
脚本 ジョン・ウィッティントン
製作 パトリシア・ヒックス/ダニー・ガルシア/ハイラム・ガルシア
製作/出演(声) ドウェイン・ジョンソン
出演(声) ケヴィン・ハート/ケイト・マッキノン/ジョン・クラシンスキー/ヴァネッサ・ベイヤー/ナターシャ・リオン/ディエゴ・ルナ/トーマス・ミドルディッチ/ベン・シュワルツ/キアヌ・リーブス/オリヴィア・ワイルド/ジャミーラ・ジャミル/ジェマイン・クレメント/ダーシャ・ポランコ/キース・デイヴィッド/マヤ・アースキン/アルフレッド・モリーナ/レナ・ヘディ/ダン・フォグラー
音楽 スティーブ・ジャブロンスキー


