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「ドント・ブリーズ」 2016

ドント・ブリーズ

★★★★☆

 

あらすじ

 空き巣で小銭を稼いでいた三人の若者は、大金を手にした盲目の老人の情報を入手し、その家への侵入を図る。

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 サム・ライミ制作。シリーズ第1作。88分。

 

感想

 空き巣に入った家で、恐怖体験をすることになった若者たちの物語だ。家主である元軍人で盲目の老人が襲いかかる。自ら侵入したのに外に出られなくなり、出口を求めて狭い家の中を逃げ惑うことになる。

 

 相手は目が見えないので、静かにじっとしていれば、近くにいても気付かれることはない。男のすぐそばで息を潜めてその動向を窺うシーンが何度もあり、その度に緊張感でハラハラドキドキさせられた。圧倒的に盲目の相手の方が不利だと思っていたのに、電気を消して真っ暗闇にすることで、普段から何も見えない状態で活動している男の方が有利になる展開も巧みだ。そして、彼のペットの猛犬が、男を補完するような役割を果たしている。

 

 

 いくら盲目とはいえ、誰かが同じ部屋にいれば気配くらいは感じるだろうと引っかかる部分はあるものの、かくれんぼや鬼ごっこのような手に汗握るスリルがあり、シンプルにホラーを楽しめる。家から脱出できないことで、いつまでも男の影に怯え続けなければならない焦れったさがある。

 

 ただ、若者たちがとんでもない災難に遭ったかのように描いているが、冷静に考えれば、どう考えても災難なのは盲目の男の方だろう。正当な手段で大金を手に入れ、普通に暮らしていたら、ある日突然、強盗に襲撃された。しかも、追い払おうと必死に戦ったら、盲目の元軍人というだけで怪物扱いされ、勝手に恐怖されている。

 

 「ホーム・アローン」に例えるなら、彼は可愛いマコーレ・カルキンで、若者たちがコソ泥だ。本来ならそういう風に描くべき物語だろう。盲目で元軍人なんて、ちょっとクールなアクションヒーローものになりそうだ。ただ、それは製作者側も分かっていて、だからこそ彼が秘密の悪事を行っているという要素を持たせたのだろう。だが、それは後付けに過ぎず、若者たちの行為が正当化されることはない。

 

 加害者なのに、ちょっと反撃されただけで大げさに被害者面する人っているよなと、現実世界のイヤな光景に思いを馳せたりもするが、立場が変われば見方も変わるということがよく分かる映画だ。そして、そんなことを考える暇がないくらい没入させてくれるのがいい。見終わった後に、じわじわと様々なことを考えさせられる。

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スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作 フェデ・アルバレス

 

脚本 ロド・サヤゲス

 

製作 サム・ライミ/ロバート・タパート

 

出演 ジェーン・レヴィ/ディラン・ミネット/ダニエル・ゾヴァット/スティーヴン・ラング

 

音楽 ロケ・バニョス

 

ドント・ブリーズ (吹替版)

ドント・ブリーズ - Wikipedia

 

 

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