★★★☆☆
あらすじ
タイムマシンを使い、大好きだったおばあちゃんに自分の結婚式を見せてあげようとするも、未来ののび太が式当日に失踪してしまったことを知ったドラえもんとのび太。
シリーズ第2作目。95分。
感想
ドラえもんとのび太が、結婚式当日に失踪した未来ののび太を探して奔走する物語だ。前作の話の続きとなっているが、のび太としずかちゃんの結婚はそこまで引っ張るようなトピックではないのでは?と思わなくもない。
ただこの映画は、この前作でしかドラえもんのことを知らない前提で作られている感があるので、前作の結婚が引き続き話の中心となるのは自然な流れなのかもしれない。だが子供の頃からドラえもんに親しみ、いろんなエピソードを知っている多くの日本人にとっては、もっと他にあるだろ?となってしまうような気もする。
式の直前に失踪した大人のび太だが、その理由がしょうもない。ただマリッジブルーになっただけだ。特別な事情があったわけでも、事件に巻き込まれたわけでもない。おかげでただ怖気づいて逃げただけの大人のび太を探し出し、式場に連れ戻すだけ、というとりとめのない内容となっている。
その代わりに見どころとなっているのは、タイムマシンで行き来することで入り乱れる現在過去未来のドラえもん・のび太のドタバタ劇だろうか。最初はただ奇妙に見えた二人の言動が、後でそういうことだったのかと分かるようになる。いわゆる伏線回収の楽しさがあるが、それのためだけに動き回っているようにもみえる。肝心のドラマはない。
それでもなんだかんだでクライマックスの結婚式シーンで目頭が熱くなってしまうのは、単純に、一人の人生には多くの人が関わり、それぞれの想いが込められていることを思い知り、心動かされてしまうからだろうか。主役二人の半生を振り返る結婚式に出席すると起きがちなやつだ。
未来の大人のび太の話がメインになっているせいか、現在の世界がどこかノスタルジックな色合いで描かれているのが鼻につく。ドラえもんは懐かしい過去の遺物ではなく、今を生きる現在進行形の存在だろうと反発したくなる。
のび太が原付バイクで町を疾走するシーンはワクワクしたので、その路線の冒険活劇的な「ドラえもん」が見たかった。この映画は「ドラえもん」の中でも、のび太の結婚を「三丁目の夕日」的に描くシリーズの一つ、と割り切って見るのがいいのかもしれない。
スタッフ/キャスト
監督 八木竜一
監督/脚本 山崎貴
出演(声) 水田わさび/大原めぐみ/かかずゆみ/木村昴/関智一/宮本信子/バカリズム/羽鳥慎一/高木渉
音楽 佐藤直紀
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