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「ファナティック ハリウッドの狂愛者」 2019

ファナティック ハリウッドの狂愛者(字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 ロサンゼルスで大道芸をする男は、憧れの俳優にサインをもらうため、あらゆる手段を使って近づこうとする。

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 ジョン・トラボルタ主演、デヴォン・サワら出演。88分。

 

感想

 ジョン・トラボルタが、ある俳優の熱狂的なファンを演じる。変な髪型、変なキャラと、登場した時点から強烈なインパクトだ。クセがすごくて見るからにヤバそうだが、ヤバいとは言っちゃいけないタイプの人間のような気もする。

 

 俳優のサインを貰おうとする主人公の行動が過激化し、次第にストーカー化していく様子が描かれる。ただ、そもそもパーティーに潜入したりしていて際どいし、もともと主人公がそれっぽい。だからあまりそのプロセスに不思議はなく、面白みはない。出オチ感があるので、最初はもっとおとなしめの描写の方がよかったのかもしれない。

 

 

 また、主人公に愛嬌がないのも辛い。おかげで主人公がそれなりに皆とうまくやっていることに違和感がある。コミック店の店長や警備員が彼を気遣っていたが、あれは優しくしなければという義務感だったのだろうか。また、なにかと主人公を助け、時には唆しているようにも見える親友と称する女性も、なぜ彼と親しくしているのかよく分からなかった。

 

 主人公はついに俳優の家に侵入し、彼を拘束して二人きりになる。ストーカー行為の行きつく果てだ。だが付きまとわれていた俳優が、主人公に対して常に強気だったのは不可解だった。身の危険を感じているなら、あまり刺激しないように下手に出ても良さそうなものだ。彼の威圧的な態度が、主人公の行動をエスカレートさせたとも言える。

ミザリー (字幕版)

ミザリー (字幕版)

  • キャシー・ベイツ
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 この物語は、主人公がおかしいのは当然として、他の人々もどこかおかしいぞ、ということを描こうとしたのだろう。俳優は演じてきたキャラになり切ってしまっているところがあるし、仲間の大道芸人は相手が観光客だからと窃盗しても平然としている。観光客は観光客で、そんなクレイジーなものを求めて面白がっている。

 

 ロサンゼルスは、そんな人たちが集う町だ。だがそれは必ずしも悪いことだけではなくて、主人公のような人間も受け入れてくれる懐の深さもある。反撃を受けて散々な目に遭った主人公だが、しばらくしたらそれをネタに生活している可能性だって十分ある。

 

 最後まで見ると不可解だった親友は、ファンタジー的な存在だったのかもと思えてきた。ナレーションもやっているし、ラストで示された絵からもそう感じる。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/原案 フレッド・ダースト

 

脚本 デイヴ・ビーカーマン

 

製作/出演 ジョン・トラボルタ

 

出演 デヴォン・サワ

 

音楽 ジョン・スウィハート

 

ファナティック ハリウッドの狂愛者 - Wikipedia

 

 

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