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「ファイナル・ドラゴン」 1977

ファイナル・ドラゴン(字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 旅をしながら気ままに暮らす侠客の男は、武術の達人に頼みごとをされる。

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 ジミー・ウォング、ジャッキー・チェン出演、ロー・ウェイ監督。原題は「風、雨、雙流星」、英題は「The Killer Meteors」。香港映画。95分。

 

感想

 放浪の旅をする侠客の男が主人公だ。演じるのはジミー・ウォングだが、どこにでもいそうな顔をしていて、あまりヒーロー感はない。「片腕必殺剣」の頃のシャープな彼を知っている人ならその残像で補完できるのかもしれないが、そうでない人にはただの売れない芸人みたいに見えてしまうかもしれない。

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 主人公が武芸の達人に頼みごとをされたことから物語は始まる。だが依頼に応じたにもかかわらず、なぜか達人が主人公を襲ってくるような無茶苦茶な展開だ。そんなことをされたら怒って依頼を断るのが当然なのに、なぜか主人公が普通に約束を果たそうとするのも解せない。

 

 達人の依頼は、妻を殺して欲しいというものだ。理由は、妻に毒を盛られており、一年に一度解毒剤を貰う生活を強いられているから、ということなのだが、どんな生活?と意味が分からなかった。いちいちツッコみたくなるようなシーンが次から次と出てくる。

 

 

 そして登場人物も多すぎる。序盤に謎の四人組が出てくるし、達人の妻には四人の悪人が仕えている。その他にも官僚の娘や達人の妻の友人など続々と出てくるので、この人誰だっけ?とか、そういえばあの人はどうなった?と気になって忙しい。

 

 だが無茶苦茶な展開や登場人物多すぎ問題のおかげで、案外と飽きることなく見ていられる。ストーリーも無駄にややこしいわけではなく、筋は通っている。「西遊記」みたいな道中記だと考えればいいのだろう。冒頭の謎の四人組が中盤に再登場して活躍したりするので、それぞれをしっかりと描く連続ドラマにしたらそれなりに面白くなりそうだ。

 

 ひと段落付いたと思わせておいてからの真相が明らかになるシーンは、やや複雑だったが、主人公が突然名探偵のように振る舞うので可笑しかった。

 

 そして真の敵との対決となる。主人公の必殺技であっさりとやられてしまうのだが、その演出がチープすぎて思わず爆笑してしまう。そしてわざわざこしらえた決闘場で、ジャッキー・チェン演じる男との対決へと続く。

 

 ジミー・ウォングとジャッキー・チェンのアクションはそこそこだったが、荒唐無稽なファンタジーとして、深く考えずに楽しめる映画だ。

 

スタッフ/キャスト

監督/製作 ロー・ウェイ

 

脚本 古龍

 

出演 ジミー・ウォング

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ラン・イーリー/ジュエ・リンロン/マオ・チー/トン・リン

 

ファイナル・ドラゴン - Wikipedia

 

 

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