★★★★☆
あらすじ
アラスカに潜伏していたマフィアの会計士を逮捕した女性連邦保安官は、ニューヨークに戻ろうとするが、チャーターした小型飛行機の陽気なパイロットに不信感を抱くようになる。
マーク・ウォールバーグら出演、メル・ギブソン監督。91分。
感想
マフィアの会計士を逮捕した女性捜査官が主人公だ。チャーターした小型飛行機で会計士を連行するが、パイロットの挙動が怪しい。このフライト中の出来事が描かれていく。
会計士はどこかトボけたキャラだし、パイロットはおしゃべりで陽気だしで、なんとなくコメディのような雰囲気が漂っていたが、次第にイヤな予感が高まっていく。そしてついにパイロットが本性を現し、二人に襲い掛かる。密室の中で三者の利害がぶつかる展開で、緊迫感がある。
なんとかパイロットを拘束するが、今度は飛行機を操縦する者がいなくなってしまうという、絶体絶命のピンチに陥る。これは怖い。一難去ったらまた一難の八方ふさがりで、ジリジリとした焦燥感に襲われる。そして、外部からの指導に従い、慣れない操縦に集中していたら、いつの間にか復活したパイロットが再度襲撃して来てと、まったく気が抜けない。
パイロット役のマーク・ウォールバーグが、常にチャンスを狙って絶対にあきらめない男を好演している。こんな奴とは関わり合いたくないと思ってしまうようなギラギラ具合で、ふてぶてしい表情を崩さず、拘束していてもなんだか安心できない。
密室の閉塞感を外部との連絡で程よく緩和しつつ、それぞれの人間ドラマを描き、事件の真相も明らかにしていく。スケール感はないが、短い時間、小さな空間に激しい暴力もブラックな笑いも詰め込んで、飽きさせることなく楽しませてくれる映画だ。
スタッフ/キャスト
監督/製作 メル・ギブソン
脚本 ジャレッド・ローゼンバーグ
出演 マーク・ウォールバーグ/ミシェル・ドッカリー/トファー・グレイス/ポール・ベン=ヴィクター(声)
