★★★★☆
あらすじ
豪雨により冠水した町で現金輸送車が襲撃され、同乗していたガードマンは大金を守るために戦う。
クリスチャン・スレーター主演、モーガン・フリーマンら出演のパニック・アクション映画。原題は「Hard Rain」。97分。
感想
現金輸送車の大金をめぐる戦いを描く物語だ。洪水で沈みゆく町が舞台で、台風の時の胸騒ぎのようなドキドキ感が常にあり、それだけですでに面白い。
大金を守ろうとする主人公のガードマンとそれを奪おうとする強盗の対決が、保安官や避難せず町に居残る住人らを巻き込みながら展開する。皆それぞれにキャラが立っているが、その中でも悪役を演じるモーガン・フリーマンがいい。馬鹿な部下たちに苛立ちつつも上手くあしらい、予期せぬ事態にも冷静沈着に対処していく。ただ者ではない雰囲気が漂い、さすがの存在感だ。
冠水した町中や学校の中をジェットスキーで疾走するアクションは、非日常感があって見応えがある。また、拘束された場所の水位が徐々に上がり、溺死になる寸前で何とか脱出するシーンも緊迫感があった。どこか映画「タイタニック」を連想させるものがある。
そんな中で、敵から逃れた主人公とヒロインが、流されていく車の中にしばし隠れ、小粋な会話を交わすドライブ?シーンは、印象に残った。つかの間の休息の時間だった。
最初はシンプルに主人公対強盗の対決だったが、途中で保安官が加わり、対決の構図が変わる。それ自体は面白い展開だったが、その後がいけなかった。いつの間にか強盗が味方のようになっている。
事件のそもそもはこの強盗にあるのだから、やはり彼は悪者のままでいなければ駄目だろう。主人公と手を結ぶことがあってもそれは呉越同舟な一時的なものにして、最終的にはちゃんと決着をつけて欲しかった。純粋に三者がにらみ合う構図にした方が盛り上がったような気がする。
終盤にストーリーがおかしな方向に進んでしまったが、中だるみすることのない洪水アクション映画だ。クラシックな雰囲気の音楽も良い。娯楽作として楽しめる。
スタッフ/キャスト
監督 ミカエル・サロモン
脚本 グレアム・ヨスト
出演
クリスチャン・スレーター/ランディ・クエイド/ミニー・ドライヴァー/エド・アズナー/ダン・フロレク/ウェイン・デュヴァル/マーク・ロルストン/リチャード・ダイサート/ベティ・ホワイト
音楽 クリストファー・ヤング

