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「ゴースト・イン・ザ・シェル」 2017

ゴースト・イン・ザ・シェル (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 近未来。機械の体に能を移植してサイボーグ化した女は、サイバー犯罪を捜査する組織に所属し、あるテロリストを追っていた。107分。

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感想

 近未来のサイバー化した世界が舞台だ。「ブレードランナー」を彷彿とさせる混沌とした街で、全身をサイボーグ化した女主人公がテロ犯を追う。

 

 もはや伝統的とも言えるその世界観は悪くないのだが、それを表現する映像が微妙にダサい。雰囲気はあるが、各カットの構図がいまいち決まっていない。

 

 

 この手の映画はストーリーよりもまずはクールなヴィジュアルが大事なのに、あまり細部に対するこだわりが感じられない。単純に映像センスの問題なのかもしれないが。冒頭の、脳を移植するために主人公を搬送するシーンのショボさに、いきなりあれ?となってしまった。

ガタカ

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  • イーサン・ホーク
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 主人公も、演じるスカーレット・ヨハンソンはヴィジュアル的に良いキャスティングなのだが、光学迷彩のスーツがいただけない。全裸にも見える白い全身タイツのようなスーツ姿に、クールさやセクシーさはなく、どんくささや滑稽さを感じてしまう。原作の漫画やアニメを踏襲しているのだろうが、そこは実写に相応しい工夫をして欲しかった。

 

 主人公は、捜査を進める中で自身のアイデンティティに疑問を覚えるようになっていく。ある意味で、今や王道でオーソドックスな物語だ。安定感があり、あとはヴィジュアルさえ決まっていれば普通に満足できたのに、と惜しい気持ちになる。あか抜けないSF映画だ。

 

スタッフ/キャスト

監督 ルパート・サンダース

 

原案    攻殻機動隊(1) (ヤングマガジンコミックス)

 

出演 スカーレット・ヨハンソン/ピルー・アスベック/ビートたけし/ジュリエット・ビノシュ/マイケル・カルメン・ピット/チン・ハン/ダヌーシャ・サマル/ラザルス・ラトゥーエル/泉原豊/タワンダ・マニーモ/桃井かおり/アナマリア・マリンカ/マイケル・ウィンコット/山本花織

 

音楽 クリント・マンセル/ローン・バルフ

 

ゴースト・イン・ザ・シェル (字幕版)

ゴースト・イン・ザ・シェル (映画) - Wikipedia

 

 

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