★★★☆☆
あらすじ
地上でゴジラが不審な動きを見せる中、コングが暮らす地底世界に地上進出を目指す怪獣がいることが判明する。
レベッカ・ホールら出演。モンスター・ヴァース第5作。115分。
感想
前半は地底世界のコングの様子が描かれる。前作で発見されるもおざなりな扱いだった地底世界を、まずはしっかりと描こうとしたのだろう。
原始的な世界で野生の暮らしを満喫していたコングは、ついに同族を発見する。だが彼らは独裁者に虐げられており、巨大な生物を操っての地上進出も目論んでいた。コングはそれらに対抗しようとする。
ほぼコング目線で物語が進行し、「猿の惑星」ぽいといえばぽいのだが、正直なところあまり興味がわかず、かなり退屈だった。人間とのつながりがほぼ描かれないので、コングだけの話のようになってしまい、感情移入できない。
それに同族が出現したことでコングのレア度が下がり、ありがたみがなくなってしまった。唯一ではなく、その他大勢のひとり(一匹)だ。また敵も同じサル系なので、個性的な怪獣たちが戦う異種格闘技的なモンスター・ヴァースの魅力も半減してしまった。しかもボスや怪獣のキャラが弱いので、終盤に向けて気持ちが盛り上がっていかない。
しかしそれでもクライマックスが始まると、なんだかんだで盛り上がる。コングとゴジラがそろい踏みし、画面いっぱいに巨体を揺らして敵をどつきまくる様子は、大迫力で純粋に楽しめる。確変してピンクになったゴジラの荒ぶりもいい。
直前のコングがゴジラに協力を求めるも殴り合いになり、それをモスラが母親のように諫めるシーンや、仲直りした二匹がこちらに向かって走ってくるシーンなども、青春映画の一幕みたいでユーモラスだ。時おり陽気な音楽で空気を変え、笑いを誘う演出も嫌いじゃない。
シリーズが続くと、ただ戦うだけではマンネリ化するので、今回のような展開も必要なのかもしれない。だがもっとやりようはあったはずだ。それから、今後もシリーズが続いていくかどうかは、いかにキャラの立った強力な怪獣を用意できるかどうかにかかっていそうだ。
スタッフ/キャスト
監督/原案/製作総指揮 アダム・ウィンガード
脚本 ジェレミー・スレイター
原案/脚本 テリー・ロッシオ/サイモン・バレット
製作総指揮 ジェン・コンロイ/シェイ・アシュンフェルター/坂野義光/奥平謙二
出演 レベッカ・ホール/ブライアン・タイリー・ヘンリー/ダン・スティーヴンス/カイリー・ホットル/アレックス・ファーンズ/ファラ・チェン
音楽 トム・ホーケンバーグ/アントニオ・ディ・イオーリオ
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次作 シリーズ第6作
「ゴジラxコング スーパーノヴァ」

