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「インフォーマーズ〜セックスと偽りの日々〜」 2009

インフォーマーズ ~セックスと偽りの日々~(字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 ハリウッドの金持ち達の退廃的な生活。

 

感想

 金持ちで何でも手に入り、ドラッグにセックスと、欲望のままに生きる人々。しかし心のどこかに満たされないものを抱えている。なんとなく映画「レス・ザン・ゼロ」に似ているな、と思っていたら、どちらも同じ小説家ブレット・イーストン・エリスによって書かれた小説が原作だった。

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 金持ちが付き合う人間はやっぱり金持ちで、互いが互いを刺激しあって欲望はエスカレートしていくのだろう。金さえあれば大概のことは出来てしまうという事でもある。そして皆、その狂乱の中でおかしくなっていってしまう。

 

 欲望に溺れコントロールが出来なくなってしまった人、そんな環境でまともでいたいと努力する人。これはハワイに行った親子が典型的。息子と一緒なのに、父親らしさよりも欲望を優先してしまいがちな男と、普通でいたいのにそんな父親を見て嫌悪感を感じる息子。

 

 

 そして、まともと欲望の間で苦悩する人々。欲望も満たしたいがまともな恋愛関係も大事にしたいと考えるような人たち。一線を超えないようにはしたいという事で、ある意味で普通の人々と言えるかもしれない。しかし、そんな彼らもそれぞれが考える欲望とまともが違うので、互いにズレが生じて心はすれ違う。退廃的な生活の中で、もはや基準自体がおかしくなっている人もいる。

 

 そんな人々を描いた群像劇。パーティやドラッグ、セックスの浮かれた80年代の雰囲気が良く出ていて、80年代当時に作られた映画かと思っていたら意外と10年ほど前の映画だった。そういう意味ではよく出来ている。

 

 劇中の人物がタバコを吸いまくっているのも今となっては新鮮。この映画が作られた頃は、あの時代もそんなに悪くなかった、と懐かしむ気分があったのかもしれない。

 

 退廃的な生活の後に待ってるのは悲しい末路。こんな結末が訪れるのも必然だ。これを道と決めて心を鬼にして精進するぐらいの覚悟でなければ、やっちゃいけないことなのだろう。

 

スタッフ/キャスト

監督 グレゴール・ジョーダン


脚本/製作総指揮 ブレット・イーストン・エリス/ニコラス・ジャレッキー

 

原作 インフォーマーズ


出演 ビリー・ボブ・ソーントン/キム・ベイシンガー/ミッキー・ローク/ウィノナ・ライダー/ブラッド・レンフロ

 

インフォーマーズ ~セックスと偽りの日々~(字幕版)
 

インフォーマーズ - Wikipedia

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