★★☆☆☆
あらすじ
パンデミックが起きた世界。森の奥でひっそりと家族を守って生きてきた男は、たまたま出会った男の家族を受け入れ、協力して暮らすようになる。
ジョエル・エドガートン主演。91分。
感想
詳しい説明はないが、謎の病原体でパンデミックが起きた世界が舞台だ。主人公は森の中で、家族とともに自給自足の暮らしをしている。それなりに落ち着いた生活が出来ていたが、ある家族を受け入れたことで微妙な変化が起き始める。
主人公が彼らを受け入れたのは、家族だけで暮らすよりも何かと心強いからだ。だが皆が自分のことで精一杯になっている状況の中では、彼らを完全に信用するわけにはいかない。団結していた家族が、他者の存在によって警戒心や猜疑心が芽生え、暴力性や冷酷さが生じていく過程が静かに描かれていく。
夜ごとモンスターがやってくるパニック映画のようなタイトルだが、人間のネガティブな部分が夜になると増幅してしまうことを示すものだった。世の中で本当に怖いのは人間だった、みたいな物語だが、想定の範囲内のことしか起きないのがしんどい。極限状態になればそんなこともあるかもなと思わせるような、ゾッとするものを見せてほしかった。
別グループとの遭遇や仲間の感染など、ゾンビ映画でありがちな一場面を丁寧にじっくりと描いたような映画だ。だがあまりにも普通で、驚くようなオチもない。深読みして移民問題などと関連付けたりすることも出来るのかもしれないが、あまりそんな気は起きない。90分見た甲斐がなかったなと舌打ちしたくなった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/編集 トレイ・エドワード・シュルツ
製作総指揮/出演 ジョエル・エドガートン
出演 クリストファー・アボット/カルメン・イジョゴ/ケルヴィン・ハリソン・Jr/ライリー・キーオ
