★★★☆☆
あらすじ
ひょんなことからスパイになった男は、盗まれた王冠の行方を追う。
ローワン・アトキンソン主演、ジョン・マルコヴィッチ、ナタリー・インブルーリアら出演のコメディ映画。シリーズ第1作。87分。
感想
「007」シリーズなどの定番スパイ映画をパロディしたコメディ映画だ。カッコいいスパイに憧れる事務員の主人公が、自分のミスでスパイを全滅させてしまう冒頭の流れは面白い。そのおかげで彼はスパイになれた。
王冠を奪い、英国王に即位することを目論む実業家の野望を阻止しようとする主人公の姿が、コミカルに描かれていく。シチュエーションで笑わせるものが多く、時々「Mr.ビーン」ぽくもなる。悲しみに暮れる葬儀参列者の前で勘違いからふざけ倒し、脱走した病院患者のふりをして逃げる、すべてが不謹慎なシーンは可笑しかった。
そんなコメディが続く中、悪役の居城に潜入する直前の主人公とヒロインがしっとりと会話するシーンがある。ボンドガールとの色恋パートのパロディなのだろうが、特に面白くもなく、一体何のためのシーンなのかよく分からなかった。ぎこちない謎の時間になっていたが、言葉の綾で笑わせようとしたのにうまく日本語字幕で表現できなかった、ということなのかもしれない。
颯爽と歩くも迷子になる主人公や、愛犬を殺すと脅されあっさりと屈服する女王など、ニヤリとさせられる場面はいくつもあるのだが、爆発的な笑いになるシーンが全くなく、物足りなさを感じてしまう映画だ。ただクライマックスの戴冠式でのオチはしっかりと決まっているので、余韻は悪くない。気楽に見るにはちょうど良いかもしれない。
スタッフ/キャスト
監督 ピーター・ハウイット
脚本 ニール・パーヴィス/ウィリアム・デイヴィス/ロバート・ウェイド
出演 ローワン・アトキンソン/ナタリー・インブルーリア/ベン・ミラー/ジョン・マルコヴィッチ/ティム・ピゴット=スミス/ケヴィン・マクナリー
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