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「女王蜂」 1978

女王蜂

★★★☆☆

 

あらすじ

 ある人物からの依頼で脅迫状の調査をしていた金田一耕助は、訪問先の伊豆の旧家で殺人事件に遭遇する。

 

 石坂浩二、岸惠子、仲代達矢ら出演、市川崑監督。横溝正史原作、石坂浩二主演の金田一耕助シリーズ第4作。139分。

 

感想

 美貌の血筋を代々受け継ぐ女たちが、女王蜂のように男を狂わせると噂される伊豆の旧家を舞台にしたミステリーだ。

 

 まずは過去の、先代の女が二人の男子学生を狂わせた様子が描かれるが、その一方を演じる仲代達矢の学ラン姿が、違和感ありまくりで笑ってしまった。当時45歳くらいなので、それで学生役はさすがにきつい。

 

 

 そして現在となり、その娘に言い寄る男が殺される事件が起き、そこにたまたま主人公の金田一耕助がやってくる。彼女には三人の言い寄る男がいて、誰が選ばれるのか決めるために滞在が許されていた。どういう状況?と意味がよく分からないが、血筋を大事にする名家だと、どこの馬の骨とも分からない男と陰でコソコソと付き合われるくらいなら、オープンに堂々とやってくれた方がいいということなのだろう。

 

 この事件と、先代の母親の時に起きた事件、二つの事件にまつわる謎が中心となって物語は進行する。変なカットが入ったり、妙な間があったりと、クセのある演出は魅力的で吸引力がある。そのミステリアスな雰囲気自体は十分に楽しめるのだが、肝心の捜査はずっとぼんやりとしたままだ。

 

 まずは事件化している殺された男の捜査に全力を注ぐべきはずだが、現場にいた謎の男が犯人だとほぼ断定してからは、捜査の動きがほとんどなくなってしまった。その男の行方を全力で探すわけでもなく、そのまま放り出してしまったような停滞感がある。その後も殺人事件がいくつか起きたが、どれも発生直後は色々と推理したりするものの、次第に関心は薄れていく印象だ。しかも、それは警察の話で、主人公に至っては事件そのものをまともに捜査している気配はない。

 

 一つずつ事件を解決していくうちに、全体像が見えてくるというよりは、過去の母親の件も含めて、すべての謎がひとかたまりのものとして、全体的に少しずつ明確になっていくようなイメージだ。浮かび上がってくる壮大な物語には心惹かれるが、それを導き出す手法には難を感じる。思いつくままにパーツを引っ付けていくのではなく、ちゃんとした設計図に基づいて完成するようなものにしてほしかった。

 

 それから豪華出演陣は良いのだが、登場人物が多すぎて誰が誰だったか混乱してしまうところもあった。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 市川崑

 

脚本 日高真也/桂千穂

 

原作 女王蜂 金田一耕助ファイル9 (角川文庫)

 

出演 石坂浩二/岸恵子/司葉子/中井貴恵/沖雅也/加藤武/神山繁/大滝秀治/三木のり平/伴淳三郎/高峰三枝子/仲代達矢/白石加代子/小林昭二/坂口良子/常田富士男

 

音楽 田辺信一

 

撮影 長谷川清

 

編集 小川信夫/長田千鶴子

 

女王蜂

女王蜂

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女王蜂 (1978年の映画) - Wikipedia

 

 

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