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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「受難」 2013

受難

★★☆☆☆

 

あらすじ

  股間に人面瘡ができてしまった敬虔なクリスチャンの女性。

 

感想

 女性の股間に人面瘡ができるという設定でまず掴んで、引きのある画を撮りつつ、面白おかしいやりとりをさせ、最終的にはいい話に持っていく、という意図を感じる映画。そして残念ながらそれは失敗している。

 

 まず人面瘡とやり取りが特段面白くもなんともない。人面瘡が罵り、主人公がぼんやりと返すというやり取りがただ続くだけ。汚い言葉を投げつけるだけの人面瘡は愛嬌も何もなく、単なる嫌な奴にしか見えなかった。原作の小説は読んでいないが、それ自体が面白くないという可能性もある。でも、映画化したくなるほどには面白いはずだ。

 

 

 そして物語の構成も、全部説明してしまうという駄目な映画がやりがちな事を回避して、ちゃんと引き算をしようという意図は感じるのだが、その引き算が下手。効果的ではなく、ただ分かりづらいだけになってしまっている。火事の話や好きな男性を巡る別の女性との玄関先での会話とか。ぼんやりとした印象の話が続くだけになってしまい、短い映画だがとても長く感じた。

 

 人面瘡との会話で自身を見つめる主人公。映画が言いたかったことは、結末から考えると、まず自分を愛せよという事か。そうすることではじめて他人とも良い関係を築けるようになる。無理やりそう考えたが、なんか違う気がする。単なるファンタジーなのであまり深く考えない方がいいのかもしれない。

 

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 吉田良子

 

原作 受難 (文春文庫)

 

出演 岩佐真悠子/古舘寛治/淵上泰史

 

音楽 大友良英
 

受難

受難

  • 発売日: 2017/05/31
  • メディア: Prime Video
 

受難 (2013年の映画) - Wikipedia

受難(R15+) | 映画 | 無料動画GYAO!

 

 

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