★★★☆☆
あらすじ
捕まえた学生時代のライバルが脱獄し、身の危険を感じた怪盗グルーはしばらく家族と共に身を隠すことに決め、別の場所で偽名を使って暮らし始める。
シリーズ第4作目。原題は「Despicable Me 4」。95分。
感想
主人公のグルーが、学生時代の宿敵と対峙するシリーズ第4弾だ。この宿敵は、昆虫と合体して6本の手足を持つ男で、スーパーヒーローものでよく見るヴィランぽさがある。
ただ今回は、この宿敵と小競り合いをくり返すことで最終対決への気分を盛り上げていくような、定番の展開にはなっていない。そのかわりに描かれるのは、偽名で暮らすことになった一家の新生活や隣人の娘に頼まれて行う泥棒の様子、怒らせた母校の校長による復讐やミニオンたちの「超変身」と色々だ。
盛りだくさんの内容ではあるが、そのせいで物語の焦点がボヤけてしまった。肝心の宿敵の存在感が薄くなって、クライマックスでの対決にもあまり気分が盛り上がらなかった。散漫な印象のエピソードの数々は、最終的にすべてがつながってくるのだが、辻褄を無理やり合わせただけにも見えてしまう。
ただ、各シーンを単体で見ればぞれぞれにちゃんと面白い。自販機の中に居着いてしまうミニオンや、純真無垢に見えて時おり悪い顔になる新キャラの赤ん坊などは可笑しかった。メインのターゲットは気の散りやすい子供なのだから、この映画はこれはこれで良いような気がしないでもない。どのシーンから見ても楽しめる。
宿敵は、学生時代に主人公にされた行為を根に持ってずっと恨んでいたが、実はこんな理由があって誤解だったんだよ、とはならなかったラストはブラックでひねりが効いていた。彼の言い分は意地悪ではあるが一理ある。過去キャラも登場して皆で歌って踊るエンディングも大団円感があって、よい締めくくりだった。
スタッフ/キャスト
監督/出演(声) クリス・ルノー
脚本 マイク・ホワイト/ケン・ダウリオ
出演(声) スティーヴ・カレル/クリステン・ウィグ/ピエール・コフィン/ジョーイ・キング/ミランダ・コスグローヴ/スティーヴン・コルベア/ソフィア・ベルガラ/スティーヴ・クーガン/マディソン・ポラン/デイナ・ゲイアー/クロエ・ファインマン/ウィル・フェレル/ピエール・コフィン/タラ・ストロング/ジョン・ディマジオ
音楽 ヘイター・ペレイラ
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前作 シリーズ第3作
