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「キングダム2 遥かなる大地へ」 2022

キングダム2 遥かなる大地へ

★★★☆☆

 

あらすじ

 中国・春秋戦国時代の秦。天下の大将軍を目指す主人公は、侵攻した魏の大軍と戦い、功を上げるために秦軍に加わる。

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 山崎賢人、吉沢亮、橋本環奈ら出演。漫画原作。シリーズ第2作。134分。

 

感想

 はじめて戦場に出た、天下の大将軍を目指す男が主人公だ。当然、一番下っ端の歩兵で、最小単位である5人組の一人として、無茶ぶりする上官の元で必死に戦い、手柄を立てようと奮闘する。その中で仲間の大切さを知り、戦争とは何かを学んでいく物語だ。

 

 今回も多彩なキャラが登場する。原作は読んでおらず、アニメを見ているだけだが、皆だいたい程よい具合で実写キャラ化している。現実にそんな奴いるか?と思うような、ちょっと苦しいところもあるが許容範囲だ。個性的なキャラたちを見ていたら、「キングダム」は、みんなが大好きなのか大嫌いなのかよく分からないポリコレ的でもあるなと気付かされる。好きとか嫌いとか関係なく、リアリティを出そうとしたら自然とそうなるものではある。現実が多様性ある人々で溢れる社会なのだから当然だ。

 

 

 ただ、そんな中で主人公と同じ5人組に加わる陰のある女、羌瘣(きょうかい)のキャラだけはキツいものがあった。まず、衣装が浮いている。オリジナルに忠実だが、黒が基調の戦場で白と赤は目立ち過ぎだし、鉢巻きの模様も大味で嘘くさい。白い生地が多少汚れていたり、くすんだりしていたらまだリアリティを感じたかもしれないが、真っ白なものだからコスプレ感がすごい。

 

 そして、例の「トーンタンタン」と彼女が舞うシーンは、寒すぎて正視できなかった。アニメ版でも同様できつかったが、この演出で正解なのだろうか。もっと他にやりようがあるような気がしないでもない。

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 また、全編ほぼ合戦シーンで構成される中で挿入される彼女の過去を明らかにするパートは、流れが断ち切られて停滞感が漂い、エアポケットのような時間になっている。紅一点だし、主要キャラなので仕方がない部分はあるのだろうが、彼女の存在がノイズになっていた。ただし、流れるようなアクションは見ごたえがある。

 

 5人組のリーダーの、突出した強さはないが状況に臨機応変に順応する堅実な戦いぶりや、正面突破一点張りの上官の信念や最後の意地など、それぞれのエピソードは面白い。蛇足に思えた羌瘣のパートも後々効いてきて、胸が熱くなる。

 

 しかし、一つの映画としてはどうなのだろう?と思ってしまうところはある。侵攻してきた魏軍を追い返しただけだし、主人公は活躍したがちょっと出世しただけだ。国の存亡をかけた戦いだったわけでもなく、主人公は平社員から係長になった程度のものなので、一つの物語としてはかなり弱い。まだまだ物語は続き、これはその途中の一部にすぎないことが明白だ。

 

 大河ドラマの一話分を見ただけのような感覚があり、だから感想は特にないというか、まだ保留というか、そんな態度になってしまう。映画を一本見た、というような満足感はない。

 

 現在は5作目が作られているようだが、このシリーズはどこまで続くのだろうか。「キングダム57」とかになってくると、新規の客は寄り付きにくくなりそうだし、古参ファンも脱落していきそうだ。ただ、配信時代にはいいのかもしれない。それから、キャラがたくさんいるので、段々とキャスティングが苦しくなるのでは?と勝手に心配してしまう。

日本統一57

日本統一57

  • 本宮泰風
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スタッフ/キャスト

監督 佐藤信介

 

脚本 黒岩勉/原泰久

 

原作 キングダム 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

出演 山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/満島真之介/岡山天音/三浦貴大/濱津隆之/真壁刀義/山本千尋/豊川悦司/髙嶋政宏/要潤/加藤雅也/高橋努/渋川清彦/平山祐介/玉木宏/小澤征悦

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音楽 やまだ豊

 

キングダム2 遥かなる大地へ - Wikipedia

 

 

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