BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「寄生獣 完結編」 2014

寄生獣 完結編

★★☆☆☆

 

あらすじ

 主人公とミギーは、パラサイトの組織に監視されていることに気付く。

www.youtube.com

 

 染谷将太主演、阿部サダヲ(声)、深津絵里、橋本愛ら出演。山崎貴監督。2部作の後編。117分。

 

感想

 パラサイトの組織に対抗する主人公の姿が描かれていく。だが両者がバチバチと戦うというよりは、パラサイトが主人公をつけ狙っているだけといった方が正しいだろう。主人公は常にやや逃げ腰で応戦するだけだ。退治するような高揚感や爽快感はない。

 

 また、次々とパラサイトが襲いかかってきたなら窮地に追い込まれた悲壮感が出たかもしれないが、わずか数回の散発的な襲撃ではそれもない。概して主人公とパラサイトの対決は盛り上がらないものになっている。

 

 

 両者の戦いと同時に展開されるのは、パラサイトたちの主張だ。人間を減らさなければならないとか、それを求めているのは人間だとか、人間とパラサイトの共生だとか、物語のあちこちでそんなメッセージが発せられている。コロナウィルスが喋ったら同じようなことを言いそうだ。

 

 だがそれらがどうにも古臭く感じてしまう。原作は90年代の作品で、環境問題への意識が高まった当時なら心に響いたのだろうが、今それを言われても今さら感がある。30年も前の話だから当然だ(映画は10年前の作品だが)。

 

 メッセージは普遍的なものなので別に駄目ではないのだが、今ドヤ顔で言うことではないだろう。さらっと言及するくらいにとどめておくか、現代的にアップデートしたメッセージにして欲しかった。

 

 市長対警察部隊、子持ちのパラサイト女性、パラサイトに共感するサイコパスな殺人者など、サイドストーリーがいくつも展開されるが、メインのストーリーが貧弱なので、まとまりのない散漫な印象になっている。主人公の恋愛描写が必要だったかも微妙だ。あちこちに小さな山がいくつかあるだけで大きな山場はなく、映画としての盛り上がりにも欠ける。

 

 どこかで聞いたことがあるような浅い人生訓や説教ばかりを垂れるおじさんの飲み会に参加してしまったような、ダルさを覚える映画だ。前後編の4時間もかけてこれかとがっくりする。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 山崎貴

 

脚本 古沢良太

 

原作 寄生獣(1) (アフタヌーンコミックス)

 

製作 川村元気/佐藤貴博/守屋圭一郎

 

出演 染谷将太/(声)阿部サダヲ/深津絵里/橋本愛/大森南朋/余貴美子/北村一輝/ピエール瀧/新井浩文/山中崇/豊原功補/一ノ瀬ワタル

bookcites.hatenadiary.com

bookcites.hatenadiary.com

 

音楽 佐藤直紀

 

寄生獣 (映画) - Wikipedia

 

 

関連する作品

二部作の前編

bookcites.hatenadiary.com

 

 

bookcites.hatenadiary.com

bookcites.hatenadiary.com