★★☆☆☆
あらすじ
模範囚として出所を間近に控えた男は、ある日突然、劣悪な環境の刑務所に移送されてしまう。
シルヴェスター・スタローン主演、ドナルド・サザーランド、トム・サイズモアら出演。106分。
感想
恋人と過ごしていた主人公が、刑務所に戻るシーンから物語は始まる。最初は状況をうまく飲み込めず、彼は看守なのかと思ってしまったが、囚人が一時帰宅・外泊できる制度を利用したということらしい。
看守や囚人たちと良好な関係を築き、出所を待つ恋人を思って、残りわずかとなった刑期を穏やかに過ごしていた主人公は、ある晩突然、劣悪な環境の刑務所に暴力的に移送されてしまう。これは、かつて彼が決行した脱獄によって出世の道を絶たれてしまった所長の復讐だった。
ここからは、看守や他の囚人たちの嫌がらせを受けながらも、なんとか仲間をつくり、居場所を確保していく主人公の様子が描かれる。アメフトに挑む姿は「ロッキー」のようであり、仲間に希望を語る姿は「ショーシャンクの空に」を思わせるが、基本的には至って普通の囚人生活といったところだ。公開当時はどうだったか分からないが、今見るとかなり退屈だ。
ちなみに、劣悪な環境の刑務所だというが、囚人たちは普通にタバコを吸ったりしているし、妻や恋人とプライベートな時間を過ごすこともできたりするので、日本の刑務所より全然待遇が良かったりする。
徹底して行われるひどい仕打ちをなんとか耐えていた主人公だったが、所長の鬼畜の所業についに堪忍袋の緒が切れて、怒りを爆発させる。まるで昔の任侠映画のような展開だ。だがいきなり脱獄を図ったり、それがダメなら所長を追い詰める展開は、ずいぶんと簡単で重みに欠ける。
ただ、クライマックスの電気椅子のシーンは、主人公がランボーばりの迫力で見応えがあった。ちゃんとカタルシスが得られるように持っていく。しかし、そのままハッピーエンドにつながってしまうのは楽観的すぎる。
実はかなりしっかりと伏線が張られていて、だいたいの疑問は解消できたりするのだが、肝心のストーリーが平凡なのが残念だ。
スタッフ/キャスト
監督 ジョン・フリン
脚本 リチャード・スミス/ジェブ・スチュアート/ヘンリー・ローゼンバウム
出演 シルヴェスター・スタローン/ドナルド・サザーランド/ジョン・エイモス/ダーラン・フリューゲル/ソニー・ランダム/フランク・マクレー/トム・サイズモア
音楽 ビル・コンティ

