★★★☆☆
あらすじ
近未来、人間は滅亡寸前となり、生き残った人々は感情を持たずに生きる社会を形成していた。
ニコラス・ホルト、ガイ・ピアースら出演。撮影は日本各地の安藤忠雄建築でも行われた。原題は「Equals」。102分。
感想
人々が感情を排して生きる未来社会が舞台だ。白い服に白い建物、部屋には何もなく、漂白されたような無機質な映像がとても印象的だ。どこで撮影したのだろうと後で調べたら、日本だったのには驚いた。
そんな世界で自身の感情に気づき、ある女性に恋をしてしまった男が主人公だ。バレたら通報され、抹殺されてしまう危険な状況の中で、二人は少しずつ距離を縮めていく
ただその前に、感情を持たないと人はどうなるのだろう?と色々考えてしまう。他人に興味を持たないような気がするし、だとしたら会話などしなさそうだし、ましてや他人が恋愛していることになど気づかなさそうだ。彼らの日常の一挙手一投足に「無感情でもやることだろうか?」といちいちチェックしてしまう。
主人公の恋愛は、ある女性に興味を持つところからじっくりと描かれていく。恋愛感情すら理解していない手探りの恋は、少年少女の初恋のように初々しい。二人の純愛にもどかしくも温かな気持ちになる。
やがて二人に危険が迫り、終盤はまるで「ロミオトジュリエット」のような展開となった。なんとか再会を果たした二人に待ち受けていた結末も、ひねりが効いている。
恋の始まりから丁寧に描かれる恋愛劇だ。ただ、こんな世界観を用意しておおきながら、「それだけ?」と肩透かしを食らった感は否めない。ストーリーがあまりにもシンプルで単調だ。メインはこれでいいとしても、もっと色んな要素を盛り込んでほしかった。
スタッフ/キャスト
監督/原案 ドレイク・ドレマス
脚本 ネイサン・パーカー
製作総指揮
ラッセル・レヴィン/イ・ジェウ
出演 ニコラス・ホルト/クリステン・スチュワート/ガイ・ピアース/ジャッキー・ウィーヴァー/トビー・ハス/デヴィッド・セルビー/オーロラ・ペリノー/スコット・ローレンス/ベル・パウリー/ケイト・リン・シール
音楽 サッシャ・リング/ダスティン・オハロラン
撮影 ジョン・ガレセリアン


