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「耳をすませば」 2022

耳をすませば

★★☆☆☆

 

あらすじ

 夢や仕事に悩む若い女性は、中学時代に出会い、今はイタリアでチェロ奏者として活躍する恋人のことを想う。

 

 清野菜名、松坂桃李、山田裕貴ら出演。ジブリアニメとして映画化もされた漫画が原作。115分。

 

感想

 友人が続々と結婚していく中で、夢や仕事に悩む若い女性が主人公だ。中学時代に出会い、その後イタリアに渡ったチェロ奏者の恋人との思い出を回想しながら、現在の様子が描かれていく。

 

 ジブリの同名アニメ映画は鑑賞済みながら、内容はほぼ覚えていなかったのだが、アニメ版をオマージュしつつ、中学から10年後の大人になった二人を描いているのが特色らしい。中学時代を演じる子役たちの演技がどこかアニメ的で笑ってしまうが、これは自分に先入観があるせいかもしれない。

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 中学時代に出会い、互いに励まし合ってそれぞれの夢に向かって歩み出した二人だったが、10年後の状況は対照的になっている。男は順調にキャリアを築き始めているのに対し、主人公はその直前で足踏みし、現実に打ちのめされようとしている。主人公は過去を眩しく思い出しながら、これからのことについて悩んでいる。

 

 

 主人公のそんな今の状況は理解できるのだが、恋人との関係が詳細不明で、気になることが多すぎる。普段からこまめに連絡は取っているのか、時々彼は日本に帰ってきて会っているのか、そして二人は恋人として具体的にどの程度の関係なのか、などなど色々と分からないことだらけだ。

 

 なんとなく、離れ離れになってから10年、二人はほぼ連絡も取らず、会ってもいない、みたいな雰囲気があるが、そんなの付き合っているといえるのか?と、終盤に出てきた外国人女性が言っていたようなことをやっぱり思ってしまう。

 

 それから、主人公が会社で有給休暇を取ろうとして上司にいびられるシーンなどは、今どきそんなシーンやるか?と嫌な気分になった。90年代の設定なのであり得ると言えばあり得るのだが、ギャグでも批判でもなく、普通のこととして描いているのがしんどい。その他、主人公が土下座するシーンなどもあり、マジかと引いてしまう。

 

 この10年後のパートは、上司に逆らえずに不本意な仕事に甘んじているとか、結婚などで同世代が人生の次のステージへと進んでいくのに、自分はまだ叶わない夢を追いかけていていいのかとか、もちろん重大ではあるが、ありきたりの悩みばかりをぐちぐちとやっているのでかなり辟易する。それがどうした感が色濃く漂う。

 

 その後主人公は恋人に会いにイタリアに行ったりしながら、なんとか将来に対する光明を見いだしていくのだが、わざわざそんなことしなければ分からないことか?と呆れてしまった。こんなに時間をかけるほどでもない。

 

 ラストは、主人公と戻ってきた恋人との劇的なやり取りだ。あまりに唐突で戸惑うが、その唐突さがドラマチックといえばドラマチックではある。しかし、二人が恋人として何をやっていたのか分からない「謎の10年」のせいで、リアリティの欠如をより際立たせてしまった。まるでアニメみたいだ。子供パートはまだいいが、大人パートはあまり時間をかけてみる甲斐がない。とりとめのないことを大げさにやっているように感じてしまう。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 平川雄一朗

 

原作 耳をすませば

 

出演 清野菜名/松坂桃李/山田裕貴/内田理央/安原琉那/中川翼/近藤正臣/音尾琢真/松本まりか/小林隆/森口瑤子/田中圭

 

音楽 髙見優

 

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耳をすませば - Wikipedia

 

 

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