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「モスラ」 1961

モスラ(1961)

★★★☆☆

 

あらすじ

 核実験で汚染された島に漂流するも無事帰国した船員らを取材していた新聞記者は、非公開の調査隊に潜入して島へ向かう。

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 フランキー堺、香川京子、ザ・ピーナッツら出演、本多猪四郎監督。101分。

 

感想

 序盤は、核実験の島への探検、小さな姉妹・小美人の発見などが描かれていく。しかし、のんびりとしたテンポと見どころに乏しい展開でかなり退屈だ。ただ60年以上も前の作品であることを考えれば、そう感じるのも当然だろう。当時の観客はきっとワクワクドキドキしたはずだ。

 

 あくどい外国人が小美人を拉致して、日本で興行を行うようになる。この小美人が歌うシーンは、エキゾチックで映像的にグッとくる。そして主人公らが、人権的に問題だと抗議するのも真っ当すぎて、なんだか新鮮だ。今なら興行に喜ぶ客に焦点を当てて冷笑するかもしれない。愚直に正義を訴えられたいい時代だったということだろうか。

 

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 そして、小美人の歌がきっかけとなって、モスラが動き出す。ここからようやく面白くなってきた。特に戦車を走らせたり、東京タワーでモスラが繭になったりする特撮シーンは、なんとも味があって、今見ても楽しい。細かい話はどうでもいいから、ずっと特撮映像を見ていたくなる。

 

 

 そんな中で、モスラが繭になった時に報道で「最終形態になる傾向が見えます」と言っていたのは、ちょっと驚いた。これはモスラ初登場の映画なのだから、観客は何が起きるのか分からないはずで、どうなるのかとドキドキしながら見守らせるのが正解のような気がするが、そんな直前にネタバレするのかと意表を突かれた。

 

 ただ、きっと事前の宣伝などで成虫となったモスラの写真は使われていただろうから、観客も見る前からとっくにわかっていたのだろう。どちらかというと「待ってました!」という感じだったのかもしれない。

 

 クライマックスで、モスラは外国に渡る。街並みが変わっての特撮も見応えがあり、飛行場でのシーンで、横長の画面の上半分いっぱいにモスラが収まる構図も印象に残った。よく考えれば、台風のようにやってきたモスラが暴れて帰っていくだけの話ではあるが、映像の魅力だけで全然満足できてしまう。

 

 ラストも「繁栄のためには平和が大事」とストレートに訴える。シンプルな言葉は、リアリストを気取る人間ばかりの世の中では、余計に心に響く。堂々と理想を掲げることで、世の中に良い変化が生じると信じることが出来た時代の映画だ。

 

スタッフ/キャスト

監督 本多猪四郎

 

脚本 関沢新一

 

原作 発光妖精とモスラ

 

出演 フランキー堺/小泉博/香川京子/ザ・ピーナッツ/ジェリー伊藤/上原謙/平田昭彦/佐原健二/河津清三郎/志村喬

 

音楽 古関裕而

 

撮影 小泉一

 

モスラ - Wikipedia

 

 

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