★★★☆☆
あらすじ
スパイに向いていないと、重要度の低い事件関係者の監視を任された男は、監視対象の9歳の娘に気付かれてしまう失態を犯す。
デイヴ・バウティスタ主演、ケン・チョンら出演。99分。
感想
CIAスパイの主人公が、監視対象の娘に気付かれ、弄ばれているうちに仲良くなってしまうコメディ映画だ。
9歳の女児が仕掛けられた監視カメラに勘付くも、どうせ子供だからバレないだろうとタカを括っていたら、ネットで型番を調べて仕組みを確認し、アプリを使ってあっという間に主人公らの正体を暴いてしまったシーンは面白かった。確かに今の子供ならそれくらい簡単にやってのけそうだ。
そして女児は主人公を脅すようになる。とはいえその内容は、スパイの方法を教えろとか、忙しくて来れない片親の母親の代わりに授業参観に来いとか、可愛らしいものだ。そこはまだ子どもっぽい。ガタイが良く、いかつい風貌の主人公が、小さな女児に手玉に取られる様子がコミカルに描かれていく。
それなりに面白いのだが、主演のデイヴ・バウティスタの演技力不足は否めない。彼は無表情でボソリと面白いことを言うくらいなら大丈夫だが、今回のようにバリエーション豊富な笑いを求められるときついところがある。元々表情豊かではないので、笑いを誘いづらい。
ただ、相棒の女児役もコメディパートはあまり上手くなく、また演出もいまいちなので、一概にデイヴ・バウティスタだけが悪いとは言い切れない。彼の同僚女性や上司も面白いことをやっているのに、思ったほど笑えるシーンにはなっていなかった。字幕だとだいぶ端折られてしまい、面白さが伝わらなくなっている個所もある。
終盤に、CIAが追っていたテロリストが女児とその母の前に現れ、動きが激しくなる。笑いを織り交ぜつつそれなりのアクションが展開されて、まずまずの盛り上がりとなった。そしてラストの決めゼリフと爆破シーンは、それまでの伏線が効いており、笑えてカタルシスのあるものになっていた。
監視対象と関係を持ってしまうCIAとしてはあり得ない展開だが、これくらい無茶苦茶だと逆に気にならない。気軽に見るにはいいコメディ映画だ。
スタッフ/キャスト
監督/製作 ピーター・シーガル
脚本/製作総指揮 エリック・ホーバー/ジョン・ホーバー
製作/出演 デイヴ・バウティスタ
出演 クリステン・シャール/パリサ・フィッツ=ヘンリー/クロエ・コールマン/ケン・チョン/グレッグ・ブリック
音楽 ドミニク・ルイス
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