★★★☆☆
あらすじ
中国・唐の時代。則天武后の即位を間近に控える中、巨大仏の建設現場で要人の怪死事件が相次ぎ、投獄されていた判事が呼び戻されて、事件解決を命じられる。
アンディ・ラウ、リー・ビンビン、カリーナ・ラウら出演、ツイ・ハーク監督。小説原案のシリーズ第1作。122分。
感想
巨大な仏塔「通天仏」で起きた人体発火事件の謎を探る物語だ。冒頭は洛陽の街並みが映し出されるが、そこに建つ巨大仏のデカさに驚かされる。実際にはそんな大仏はなかったようだが、スケールの大きさを感じる。街を再現するCGも一瞬アニメ映画かと見まがうが、違和感はない。
主人公は、かつて則天武后に異を唱え、投獄されていた判事だ。難事件であり、神聖な鹿のお告げもあったことから、呼び戻されて事件の捜査に当たることになる。見張り役の女官や司法官といった敵か味方か分からないメンバーとともに、謎解きだけでなく、アクションやロマンスも織り交ぜながら展開していく。
大作感があって見応えがあるが、いろいろ詰め込まれ過ぎていて、終盤は段々と疲れてくる。特にアクションはやや分かりづらく、しかも毎回いつも思っているより尺が長い。それなりのレベルにあるので決して悪くないのだが、そんなことよりも謎解きをサクサクと進めてくれよと思ってしまう。アクションになると、また始まったよと、話の長い上司に呆れる部下みたいな気持ちになる。
そして、ミステリー自体は案外たいしたことがなかったりする。不気味な毒虫が原因と言われても、それなら設定で何とでもなっちゃうからなと思ってしまった。また、主人公と女官とのロマンス的描写も、いつからそんなことになってた?と無理やりなものを感じる。女官が大胆なくせにウブというか、簡単に惚れてしまっていて、よく分からないキャラだ。
クライマックスはディザスター映画のような迫力で、もはやミステリーのそれではないだろう、となんだか可笑しかった。どうせなら「キングダム」みたいな、覇権を争うスケールのデカい話にしてしまった方が良かったのでは?と思わないでもない。
お腹いっぱい感はあるが、いろいろな要素が詰め込まれたエンタメ感溢れる映画だ。ミステリーにこだわらなければ十分に楽しめる。
スタッフ/キャスト
監督/製作 ツイ・ハーク
脚本 チャン・チァルー
原案 ロバート・ファン・ヒューリック
出演 アンディ・ラウ/リー・ビンビン/ダン・チャオ/レオン・カーフェイ/カリーナ・ラウ/リチャード・ン/テディ・ロビン
王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件 - Wikipedia
登場する人物
ディー・レンチェ(狄仁傑)/チンアル(静児)/則天武后
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