★★★☆☆
あらすじ
何をやっても悪者扱いされ、落ち込むウサギのピーターラビットは、都会で知り合った父の友人にそそのかされ、いっそ本当の悪人になってやろうと決意する。
マーゴット・ロビー、サム・ニールら声の出演。人気の児童書シリーズの実写映画化第2作。93分。
感想
いつも味方の女性作家が前回戦った男と結婚し、将来を不安視するピーターラビットが悪の道に走る。
ただ序盤は、男を疎ましく思いながらうまくやろうと努力したり、誤解されて叱られても茶化してみせたりと、どうにも中途半端で煮え切らない展開が続く。そんな中で繰り広げられるギャグもイマイチで、全体的に方向性が定まらない印象だ。結局、この調子は最後まで続いた。
それでもピンポイントで面白いシーンはそこそこある。なんでもない石鹸が微妙に高いとファーマーズ・マーケットをディスるようなブラックさや、店員たちの気をそらすために豚がモップでしばきまくるシンプルにヤバい過激さだったりと、ときどきニヤリと笑わせられる。
また、前作の面白ポイントだった絶望して早朝に叫ぶニワトリと、車のヘッドライトに固まるヘラジカを、安易に序盤で使わず、中盤の忘れた頃に登場させる構成も巧かった。がっつかない余裕が感じられて粋だったが、その後はネタをひねり過ぎの登場させ過ぎで、失速してしまったのは残念だ。前作と同じ頻度で同じことをやって欲しかった。
ストーリー面でも、女性作家があっさりと出版社に魂を売り飛ばしてしまったり、企画会議でそんなのピーターラビットじゃないと熱弁していたことを実際にやる流れになったりと、心憎い展開はある。
しかし、ペットショップで売り飛ばされた仲間たちを助けた場面で、事情を知らずに彼らを購入した、いわゆる善意の第三者である客に対して、何のフォローもしないのは気になった。その後に、仲間を騙した悪者たちにその代償を払わせていたが、自分たちがやったことの代償は?と釈然としないものが残った。
決して悪くはないのだが、没入できないもどかしさがある映画だ。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/制作 ウィル・グラック
脚本 パトリック・バーリー
出演 ドーナル・グリーソン/デヴィッド・オイェロウォ
出演(声) ジェームズ・コーデン/コリン・ムーディー/マーゴット・ロビー/エリザベス・デビッキ/レニー・ジェームズ/ヘイリー・アトウェル/デイモン・ヘリマン/シーア/サム・ニール/デビッド・ウェナム/ティム・ミンチン
音楽 ドミニク・ルイス
ピーターラビット2/バーナバスの誘惑 - Wikipedia
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前作 第1作
