★★★★☆
あらすじ
麻薬カルテルとの激しい銃撃戦の応援に駆け付けた警部補は、何者かによって斬殺された麻薬カルテルのメンバーたちを発見する。
シリーズ第2作。108分。
感想
前作ではジャングルに出現したプレデターだが、今作では都会に現れる。最初にジャングルぽい景色を見せておいて、その奥にあるロスの高層ビル群にカメラが移動する最初のショットは心憎い演出だった。
そして麻薬カルテル同士の抗争かと思わせておいて、実はプレデターの話でした、となる展開は、前作を踏襲している。相変わらずプレデターの目的が曖昧なのだが、誰かが殺し合いをしていると自分の方が強いと誇示したくなって介入するのだろうか。喧嘩好きの江戸っ子みたいなものだと思えばいいのかもしれない。
彼らの目的が何であれ、一般市民を巻き込みながら殺し合い、警察にも歯向かうような迷惑な麻薬カルテルを倒してくれるのだからありがたい存在だ。劇中でもリポーターが言っていたが、正義の味方に見えなくもない。襲われないためには武力を放棄して争いをやめる必要があるので、彼らをうまく活用すれば世界平和が実現してしまいそうな気もしなくはない。
中盤は、主人公らがずっと監視されている不気味さはありながら、プレデターの目的がはっきりしないので、どこに焦点を合わせればいいのかよく分からないぼやけた展開が続く。だが主人公とプレデターの直接対決の構図が固まる終盤になると、ようやく物語の方向性が見えてきた。
それでも一番怖かったのは、主人公が高いビルから落ちそうになるプレデターとは関係ないシーンくらいだった。今一つな内容だなと思っていたのだが、対決も佳境に入り、プレデターの乗って来たらしい宇宙船が登場したところでグッと気分が盛り上がった。「エイリアン」的なSFの雰囲気が高まり、それまで曖昧だったプレデターの背景も明らかになったような気がして、物語に奥行きが出た。ただし背景についてはあくまでも気がするだけなのだが。
途中まではそうでもなかったが、ラスト20分くらいから急激に面白くなる映画だ。終わり良ければすべて良しで印象は良くなる。
スタッフ/キャスト
監督 スティーヴン・ホプキンス
製作 ローレンス・ゴードン/ジョエル・シルバー/ジョン・デイヴィス
出演 ダニー・グローヴァー/ゲイリー・ビジー/ルーベン・ブラデス/マリア・コンチータ・アロンゾ/ビル・パクストン/ロバート・ダヴィ/アダム・ボールドウィン/ケヴィン・ピーター・ホール/リリアン・ショーヴァン
音楽 アラン・シルヴェストリ
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