★★☆☆☆
あらすじ
夏休みに島でリゾートバイトしていた幼なじみの男女三人組は、空き時間に肝試しをすることになる。
伊原六花、佐伯日菜子、梶原善ら出演。ネットの都市伝説が題材。ネット都市伝説三部作の第3作。86分。
感想
リゾートバイト中の男女三人の若者が、島で恐怖体験をする物語だ。前半は前振り的に怖そうな雰囲気を醸成しようとしているが、全然怖くなくて退屈だ。人影が見えたりする演出も視覚的に「怖い」情報を伝えているだけで、感情には何も訴えかけない。
そして何をやっても、とびっきりの快晴というのが説得力がなくて、なんか笑えてくる。恐怖体験との落差を出すための、青春の夏の想い出として描くのならアリだが、最高の青空をバックに子供の幽霊らしきものを出されても白々しい。そんなところに幽霊は出ない。天気が良すぎだ。
島なのだから神秘を感じる大自然や何百年もの人々の思いが詰まっていそうな建造物など、心をゾワゾワさせるものがあるはずだ。それを活用して欲しかった。
また、大学生が三人も働いているのに客の気配が感じられないのもリアリティがない。チェックインの夫婦客が登場するだけなので、ホラー映画というよりも、「予算のない映画」という印象が強くなる。
ストーリーも、ありがちな要素が雑に詰め込まれただけのホラー、といった展開だ。興味が湧かないままに眺めていたが、佳境に入ってからは色々やり出して、面白くなってきた。
まず登場人物たちの体が入れ替わるのだが、互いの体が入れ替わるのではなく、五体の内の三体が入れ替わる。悪くないアイデアだと思ったが、見ているうちに「こいつは本当は誰だったっけ?」と混乱してきて、集中できなくなった。
体が入れ替わるネタはよくあるが、二人の体が入れ替わるのが基本になっている理由がよく分かった。それ以上人数を増やすなら、当人たちも訳が分からなくなる、みたいなくだりをやる必要がありそうだ。
その後も意外性のある展開が続く。その自由さは楽しいが、グチャグチャのストーリーと「これはホラーなのか?」という疑念で、それほど満足感は得られない。これをやるなら、ホラーをあまり押し出さないモンスター映画や妖怪映画のようなテイストにした方が良かったかもしれない。
スタッフ/キャスト
監督 永江二朗
脚本 宮本武史
出演 伊原六花/藤原大祐/秋田汐梨/松浦祐也/坪内守/佐伯日菜子/梶原善
撮影 早坂伸
関連する作品
ネット都市伝説3部作

