★★☆☆☆
あらすじ
生徒が謎の死を遂げ、不審に思った女教師は彼女が見ていたという呪いの動画を探し始める。
石原さとみ主演。鈴木光司原作の「リング」シリーズ第5作目。96分。
感想
呪いの動画の謎を探る女教師が主人公だ。ネット上にあるはずの動画を探しまくるシーンがあるが、シリーズ当初のビデオの時代と比べると味気ない。
ビデオテープだと入手してもその場ですぐに見れないし、いざ見るとなっても再生するまでにひと通りの手順がある。だからその間ドキドキできるが、ネット動画だといつでもどこでもクリック一発だ。インスタントで趣がない。だからといってビデオの時代に戻りたいとも思わないが。
そんな風に世の中すべてが便利になったせいか、サクッと画面から出てくる貞子が全然怖くない。すでに有名で散々パロディにもなっているので、貞子がネタバレしているせいもあるが、もうちょっと演出も頑張れよと思ってしまった。おどろおどろしい雰囲気ともっともらしい説明くらいは欲しかった。もしかしたら3D映画を意識した演出に力を入れていたのかもしれないが、成功しているとは思えない。
ストーリーも、シリーズ最初の「リング」で仕入れた知識があればまかなえてしまうような、まったく新鮮味がないものだ。怖くないし面白くないしで、なかなかつらい展開だった。
ただ終盤に、例の井戸にたどり着いてからは少し面白くなった。次々と貞子的なものが出てくるシーンは一瞬怖かったが、主人公が手近にあったほどよい大きさの石で撃退してしまったのには笑ってしまった。貞子は幽霊的な存在だから、成仏させるとか封印するとかしないと倒せないのかと思っていたのに、物理なの?と意表を突かれた。
貞子的なものも異様な姿かたちをしており、もはや幽霊というよりもクリーチャーだ。主人公はその後も鉄パイプなどを使って「物理的」に倒していくので、まるでモンスター映画みたいになっていた。これがアメリカ映画なら一体ずつ頭に銃弾を撃ち込んでいきそうな展開だ。爆笑とも失笑ともつかないような笑いが散発的に起きた。
面白くはないが、面白がることは出来る映画だ。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 英勉
脚本 藤岡美暢
出演 石原さとみ/瀬戸康史/山本裕典/田山涼成/橋本愛/高橋努/染谷将太/平祐奈
音楽 川井憲次
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次作 シリーズ第6作




