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「さらば あぶない刑事」 2016

さらば あぶない刑事

★★★★☆

 

あらすじ

  日本への進出を目論む中南米の犯罪組織を迎え撃つ、定年退職間近の名コンビ。

 

感想

  久しぶりに「あぶデカ」を見たが、改めて皆がいいキャラをしているなと実感した。舘ひろしはダンディーで柴田恭平はコミカル、浅野温子はクレイジーで仲村トオルは少し頼りない、と皆キャラが立っている。そんな主要なキャラたちを、もはや中年から老年の出演陣が演じていて、それが普通に見られるのがすごい。

 

 中でも仲村トオルが「勘弁してくださいよー」みたいないじられキャラを、結構な年齢でやるのは大変だろうなと同情してしまった。今はこういうタイプの役をやるキャラでもなくなっているし。それから浅野温子のやり切っているクレイジーっぷりも凄かった。

 

 

 しかし、ドラマも含めたこのシリーズを知っているからメンバーに違和感を感じないだけで、それを知らない若者にとっては、バケモノみたいなおじさんおばさんが活躍する映画に映るのかもしれない。

 

 横浜の裏社会に進出してきた新たな組織を阻止しようとする刑事二人、というあらすじの物語。ストーリー自体はなんてことないよくある話なのだが、それをキャラクターの力で魅せる物語に変えている。特に柴田恭兵演じる刑事の軽さがいい。窮地に陥っても笑っていられるようなルパン三世的な役柄を出来る彼の様な役者は、あまりいないかもしれない。

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 そしてそんな二人の刑事に立ちはだかる敵役の吉川晃司もいい。貫禄あるしカッコいいし、強そうだしで今、ヒール役が最も似合う人かもしれない。主演の二人に負けないヒールの存在感で、映画も盛り上がる。

 

 簡単にひとり殺してしまったのが気になったが、それ以外は往年の二人の名コンビぶりを楽しめた。そういえば二人が煙草を吸うシーンが全く無かったような気がするが、時代の変化に対応したという事か。改めてドラマシリーズを見直したくなった。

 

スタッフ/キャスト

監督 村川透

 

脚本 柏原寛司

 

出演 舘ひろし/柴田恭兵/浅野温子/仲村トオル/ベンガル/山西道広/菜々緒/吉川晃司/木の実ナナ/小林稔侍/吉沢亮/片桐竜次/LiLiCo

 

音楽 安部潤

 

さらば あぶない刑事 - Wikipedia

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