★★★☆☆
あらすじ
ショッピングモールで警備員の仕事にありついた元軍人の男は、その初日に逃げ込んできた少女を匿ったことで、ギャングの一味と戦うことになる。
アントニオ・バンデラス主演、ベン・キングズレーら出演。92分。
感想
元軍人の主人公が、少女を守るため、警備員の同僚と共にギャングの一味と戦う物語だ。嵐の夜、陸の孤島と化したショッピングモールで、わずか数名の仲間と共に敵の集団を迎え撃つ。ワクワクする要素しかない設定が整っている。
しかし、期待ほどには盛り上がらなかったというのが素直な感想だ。まず勤務初日のため、主人公と同僚との関係が希薄で、熱い絆というものがない。敵を迎え撃つための準備も限定的で、何でも揃うショッピングモールの利点をフル活用したとは言い難い。そして、仲間たちの退場の仕方がショボくて、泣けるというよりは呆気に取られるだけだった。
また、少女がたまたま逃げ込んだに過ぎないショッピングモールの従業員を、敵が完璧にリサーチしていたり、そんな覚悟なんてなかっただろう警備員たちが一切保身に走ることなく、自己犠牲の精神を見せて死んでいったりと、不自然な描写も多い。特に警備員のリーダーが、少女に熱いメッセージを残して敵陣に突っ込んでいく姿には、急なヒロイズムに「なんで?」と首を傾げてしまった。
舞台は十分に整っていたのに、それをうまく活かし切れなかった印象の強い映画だ。ただ、アントニオ・バンデラスの正統派アクションヒーロー的振る舞いは雰囲気があり、久々にそんな彼を見たような気がして、そこは心が躍った。それだけに、もうちょっとなんとかならなかったのかと残念だ。
スタッフ/キャスト
監督 アラン・デロシェール
脚本 トニー・モシャー
出演 アントニオ・バンデラス/ベン・キングズレー/リアム・マッキンタイア/カン・リー/チャド・リンドバーグ
音楽 FM・ル・シエール

