★★★☆☆
あらすじ
自分の軽率な行動のせいで他人を不幸にしてしまったと思い悩む韓国人の青年と彼の周囲で起きる出来事。
感想
韓国人の青年を中心に複数の人間が絡み合う群像劇。主なテーマは「愛」といった所だが、ラブレターとか告白とか、好きな人の後をつけるとか、青臭さに溢れていて若干きついものがある。ただ、これをすべて日本人キャストでやってしまうと幼さが出てリアリティが感じられないだろうから、あえて韓国人キャストを使っている意味は感じられる。
そして、各シーンにたっぷりと時間を使うスタイルで、そうすることによる味わいのようなものは出ているのだが、内容的な事もあり若干テンポが悪く感じてしまった。多分、こういう恋愛ものを求めている人には何の問題もないのだろうが。
青臭く感じてしまうといいながらも、好きな人の後をつけるストーカーまがいの行動をちゃんと笑いにしたり、恋愛話に厳しめのツッコみを入れたりして、過剰にならないようにバランスを取ろうとしていて、ちゃんと分っている感はある。そして、登場人物たちそれぞれがしっかりと描かれており、しかも皆がうまく交錯していて、ちゃんと群像劇になっている。話の構成も上手く、なかなかうまくできた映画だ。
それから、青柳文子をはじめとした女性陣が、とても可愛く見える時と全然そうではない時があるのが、リアルな感じがして良かった。アイドルグループのメンバーだという韓国人男性のキャスト達は無駄に男前すぎて、こちらのリアリティはほぼなかったが。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 今泉力哉
出演 レン(NU'EST)/青柳文子/ミンヒョン(NU'EST)/韓英恵/JR(NU'EST)/芹澤興人/木南晴夏