★★★☆☆
あらすじ
主婦でブロガーの女は、キャリアウーマンのママ友が行方不明になり、心配していた。
アナ・ケンドリックら出演、ポール・フェイグ監督。シリーズ第1作。117分。
感想
主婦でブロガーの主人公が、子どもを通じてキャリアウーマンの女と知り合い、仲良くなるも事件に巻き込まれていく物語だ。
序盤は、家庭的な主人公とバリバリ働く女、対照的な二人の交流がコミカルに描かれる。しかし、一応はどこがおもしろポイントなのか、その狙いは理解できるのだが、すんなりとは笑えないスッキリしない感覚が残る。おそらくは、二人のキャラがうまく掴みきれないせいだ。
分かりやすく正反対のキャラだが、相手をどう思っているのか、どういうパワーバランスなのか、そもそもそれぞれがどう自己認識しているかなど、前提となる部分があまり分からない。きっとアメリカ人なら身近にそんな人はたくさんいて、あるあるネタみたいな共感を呼ぶ存在なのかもしれないが、日本だと似たようなキャラはいても彼女たちほどコテコテな人は馴染みが薄く、実感が伴わない。あるいは同じ母親世代の女性なら、日本人でもピンと来るのかもしれないが。
キャリアウーマンの女がある日突然失踪し、主人公は真相を探り始める。そして、女の企みが明るみになって二人は対決することになる。ここでミソなのは、女だけでなく、主人公もまた大したタマだということだろう。義兄との関係もそうだし、いなくなった女の夫と一緒に暮らし始めるのもそうだが、良妻賢母の人畜無害な女のようでいて、実はそうではない。悪女対悪女の対決だ。
一筋縄ではいかない女同士の攻防は、それなりに見応えはある。しかし、ここでも彼女たちがどうしたいのか、その本心がよく分からない。主人公がいつどうしたいと思ったのかが曖昧だし、二人の間にいる女の夫を結局どうしたいのかも見えなかった。彼にも相当の罰が必要な気がするが、女同士の戦いの道具に使っただけだ。彼のことなど眼中にないということなのかもしれない。
音楽や会話が軽妙で洒落ており、ストーリーに納得感があれば、食えない女同士の騙し合いとしてきっと気持ちよく楽しめたのだろう。しかし、そうはならなずに、ひっかかりを覚えながら見ることになってしまった。どこかモヤモヤする映画だ。
スタッフ/キャスト
監督/製作 ポール・フェイグ
脚本 ジェシカ・シャーザー
原作 ささやかな頼み (ハヤカワ・ミステリ文庫 ヘ 18-1)
出演 アナ・ケンドリック/ブレイク・ライヴリー/ヘンリー・ゴールディング/アンドルー・レイノルズ/リンダ・カーデリーニ/ジーン・スマート/ルパート・フレンド/ダスティン・ミリガン
音楽 セオドア・シャピロ
撮影 ジョン・シュワルツマン
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