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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「スフィア」 1998

スフィア (字幕版)

★★☆☆☆

 

あらすじ

 深海に沈んだ宇宙船を調査するために集められた学者たちは、船内で謎の球体を発見する。134分。

 

感想

 詳細を知らされぬまま、太平洋のど真ん中に集められた学者たち。役者や映像に大作感が漂っていて、グッと期待が高まる。深海、密室、謎の宇宙船への潜入、そして未知の生命体との接触の期待と、緊張感のあるシチュエーションが重なって、途中まではこれから何が起きるのかとワクワクドキドキ感があった。登場人物たちが皆学者という事で、会話が知的なのもいい。

 

 無事最初の調査を終えた一行は海上に戻ろうとするも、嵐のせいで海底基地で待機する事を余儀なくされる。そしてここから次々と不思議な事件が起き始める。そんな状況の中で科学者たちが案外勇敢だったのは意外だったが、死なないために必死だったというのもあるし、滅多なことは滅多に起きないという学者らしい理性的な判断があったのかもしれない。ただ次から次へと恐怖が襲い掛かるわりには、一向にその理由は明らかになっていかず、そして全貌も見えず、何も分からないままオロオロする人たちを眺めるだけの展開で、次第にストレスを感じるようになる。

 

 

 そして終盤に突然主人公が導き出した答えを聞いた時は、あまりにも話が曖昧過ぎてなんだよそれ、と思ってしまった。熱心にうんうんと話を聞いていたら実は夢の話だった、みたいな脱力感があった。その設定なら何でもありになってしまうだろうと一気に冷めてしまった。それにそれなら悪いことばかりでなく、夢のような嬉しいことも起きないとおかしいだろう。設定があやふやすぎてモヤモヤする。

 

 最後は上手くオチが付いたみたいな感じになっていたが、全然気持ちよくない。そもそも肝心の球体は何だったの?という疑問が結局解決しないまま終わってしまった。それになんでみんな球体の中に入っちゃったの?というのもある。学者の知的好奇心なのかもしれないが、え、みんな球体に入ってたの?と笑うところだったのかもしれない。

 

スタッフ/キャスト

監督/製作 バリー・レヴィンソン

原作 Sphere (English Edition)

 

製作 マイケル・クライトン/アンドリュー・ウォルド

 

出演

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シャロン・ストーン/ピーター・コヨーテ/リーヴ・シュレイバー/クィーン・ラティファ

 

スフィア (字幕版)

スフィア (字幕版)

  • ダスティン・ホフマン
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スフィア (映画) - Wikipedia

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登場する作品

海底二万里 (上) (岩波文庫)

 

 

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