★★★☆☆
あらすじ
ドイツのバレエ名門校に入学するため、アメリカからやって来た少女は、奇妙な出来事に次々と遭遇する。
ダリオ・アルジェント監督のホラー映画。魔女三部作の第一作目。イタリア映画。99分。
感想
アメリカからドイツにバレエ留学した少女が、恐怖体験をするホラー映画だ。到着した夜の空港での妙に赤みを帯びた映像や土砂降りの雨、不愛想なタクシー運転手と、冒頭からいきなり不穏な気配に満ちている。
たどり着いたバレエ学校のどぎつい真っ赤な建物もインパクトがある。次から次と胸騒ぎのするシーンが続き、そしてついに殺人が起きる。いきなり女が襲われ、切り開かれて露わになった心臓に直接ナイフを突き刺すシーンはショッキングだった。その後無残に吊り下げられ、その友人も落下物が突き刺さり死亡する。エグい。
その後も怖ろしい出来事が続く。ウジ虫が湧いたり、犬に食い殺されたり、ナイフで体を引き裂かれたりと、グロテスクで思わず目をそむけたくなるシーンの連続だ。ただあまりストーリーに脈絡はなく、不気味で怖そうな映像を詰め込んだだけのようにも感じる。起きた出来事に対する説明もほぼない。
隣室の女が主人公に、学校の噂や不思議な現象を時々教えてくれるのだが、顔を近づけ、長々とヒソヒソ声で話す様子はかなり鬱陶しい。このシーンがあるたびに毎回イライラしてしまった。これがないと終盤に話がまとまらず、支離滅裂な物語になってしまうので仕方がないのだが。
ラストは主人公が学校の秘密を暴き、恐ろしい歴史に終止符を打つ。だがなんとなく雰囲気だけで押し切られてしまった感はある。ホラーなので細かいところは気にせず、恐怖映像を楽しむべきなのだろう。映像や音楽がかなり凝っているので、その意味では十分楽しめた。建物やインテリア、衣装などのビビッドな色彩感覚も印象的で、最初の死体のシーンなどはまるでアートのようだった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/音楽 ダリオ・アルジェント
脚本 ダリア・ニコロディ
出演 ジェシカ・ハーパー/アリダ・ヴァリ/ジョーン・ベネット/ウド・キア/ステファニア・カッシーニ/ルドルフ・シュンドラー/ミゲル・ボセ/フラヴィオ・ブッチ
音楽 ゴブリン
撮影 ルチアーノ・トヴォリ
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