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「天気の子」 2019

天気の子

★★★☆☆

 

あらすじ

 雨が降り続ける異常気象が続く中、家出して東京にやってきた高校生の少年は、「晴れ女」の女子高生と出会う。

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 新海誠監督のアニメ映画。114分。

 

感想

 家出して東京にやって来た高校生が主人公だ。彼がなぜ家出したのかは明確には分からないが、察しろということなのだろう。

 

 映画に登場する人物は皆不満を抱えている。就職が決まらなかったり、我が子に会えなかったりと辛そうだ。主人公がネットで相談すれば悪意ある回答が返ってくるし、町で困っていても迷惑そうに目を背けて通り過ぎるだけだ。警察官ですらダルそうに不満だだ漏れで仕事をしている。

 

 

 日本社会にストレスが充満していることが窺えて、降り続ける雨は世の中の生きづらさを暗示しているかのようだ。もちろん主人公も同様に、何らかの苦しみを抱えていたのだろう。

 

 そんな怖い東京でなんとか居場所を見つけた主人公は、「晴れ女」の能力を持つ少女と出会う。そして彼女の能力を利用して、人々に晴れを届ける商売を始める。少女の女神的様子と晴れに喜ぶ人々の姿が描かれていくが、次第に物語のメインは主人公の恋となっていく。主人公は「雨男」で、「晴れ女」の彼女との間に軋轢が生まれるのかと思っていたのだが、そもそも彼は雨男ではなかったようだ。

 

 主人公は思いきって恋心を打ち明けようとするのだが、いくつもの問題が持ち上がってしまう。主人公の家出や途中で起こした事件、少女の家庭の事情などから世間から追われることになってしまう。さらには「晴れ女」の能力の副作用で、少女の体にも異変が生じる。

 

 それまでは大した出来事もなく、若干退屈な展開だったのだが、問題が一気に噴出する終盤は面白くなってきた。警察から逃げたり、戦ったりと登場人物たちが動き回る。中でも皆が、何かとタックルをするのが可笑しかった。主要キャラはみんな、誰かしらにタックルを食らわせているのでは?と思ってしまうほどだった。これにはきっとラグビー好きもニッコリしているはずだ。

 

 主人公は副作用で異変が生じた少女に罪悪感を覚え、謝ったりしているのだが、彼女も金のためにやっていたのだからその感情がよく分からなかった。知らなかったとはいえ、命を縮めるようなことをさせてしまったからということだろうか。そこを突き詰めてしまうと、風俗嬢とヒモの関係でも成立するかもしれないなと思ったりした。

 

 クライマックスは、監督の芸風であるミュージックビデオみたいになるのかと思っていたが、その感じはだいぶ薄まり、映画らしくなっていた。「グランドエスケープ (Movie Edit) feat.三浦透子」が流れる中、主人公が積乱雲の中から少女を救うシーンはなかなか良かった。ただまだ信用はしていないので、音楽が流れるたびに警戒してしまったが。

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 色々描かれているが要は「ボーイ・ミーツ・ガール」のラブストーリーだ。雨のような辛い日々が続いても、晴れの日があるだけで気分は良くなる。ましてや好きな人がそばにいてくれたなら、もうそれだけで生きている。だからそんな人がいたら逃がしちゃいけないよ、ということなのだろう。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/原作/編集 新海誠

 

出演(声) 醍醐虎汰朗/森七菜/小栗旬/本田翼/倍賞千恵子/吉柳咲良/平泉成/梶裕貴/花澤香菜/野沢雅子/神木隆之介/上白石萌音/成田凌/

 

音楽 RADWIMPS

 

天気の子

天気の子

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天気の子 - Wikipedia

 

 

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