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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「天使のくれた時間」 2000

天使のくれた時間 (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 仕事に熱中して大金を稼ぎ、何でも手に入る暮らしをしていた投資会社の社長は、謎の男との出会いがきっかけで、キャリアのために別れたかつての恋人とそのまま付き合っていた場合の人生を垣間見ることになる。

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 原題は「The Family Man」。125分。

 

感想

 大金を稼ぎ、キャリアのために生きる男が主人公だ。そんな彼が、かつて別れた女性とそのまま結婚していたらどうなっていたのか、その人生を追体験することで、本当に大事なものに気付いていく物語となっている。どこか「素晴らしき哉、人生!」を思い起こすような内容で、クリスマスらしい映画だ。

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 ただ、家庭を持つのは良いことである、というのが、さも当然の大前提となっていることにモヤっとしたものを感じてしまう。確かにそれは良いもので、そういう価値観の映画があっても全然いいのだが、何もキャリアに生きる人生を否定しなくても、と思ってしまう。キャリアと家庭を両立する生活だって出来ないわけではないだろう。

 

 一応、それは製作者側も配慮はしていたようで、かつての恋人と結婚した人生ではしがないタイヤのセールスマンとなっていた主人公は、元の人生の経験を活かし、都会で高給の仕事を手に入れる。だが、子育ての環境やこれまでの暮らしを捨ててしまうことに抵抗を感じた妻に反対されて断念する。

 

 

 両方大事だが、キャリアよりは家庭を優先するということだろう。つまり良い悪いではなく、何を優先するかの問題だ。主人公は妻を愛していて、だから二人の間に出来た子供も大事で、そのために仕事をする、と人生のプライオリティが明確になった。そのルールに従って頑張るし、それから外れてしまうことはどんなに良さそうに見えても意味がない。

 

 主人公が素晴らしい人生の指針を見つけたことを喜ぶべきなのかもしれないが、それを分かった上で恋人よりキャリアを選んだのではないのか?と思ってしまう。だから普通では手に入らないほどの富と地位を手に入れることが出来たわけで、一つの選択として間違ってはいなかったはずだ。そんなプライオリティの人生があってもいい。

 

 クラシックなクリスマス映画らしい雰囲気も、使われてる音楽も良く、仮の人生における仲睦まじい二人の雰囲気も微笑ましくて、とても良い映画風になっている。言わんとすることはよく理解できるのだが、どこかで釈然としないものがある映画だ。

 

 それに言ってしまうと、そもそも遠距離恋愛ぐらいで別れてしまったのはどうなの?というのもある。よくある話で真理であるのも分かるが、愛こそすべて、みたいな物語なのだから、本物の愛だったのなら普通に遠距離恋愛の末に結婚しないといけないんじゃないの?と思わなくもない。

 

スタッフ/キャスト

監督 ブレット・ラトナー

 

製作 マーク・エイブラハム/トニー・ルドウィグ/アラン・リッシュ

 

出演 ニコラス・ケイジ/ティア・レオーニ/ジェレミー・ピヴェン/ソウル・ルビネック/ジョセフ・ソマー/マッケンジー・ヴェガ/リサ・ソーンヒル/メアリー・ベス・ハート/アンバー・ヴァレッタ/ケン・レオン/ケイト・ウォルシュ/ジャンニ・ルッソ/ロバート・ダウニー・シニア

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音楽 ダニー・エルフマン

 

天使のくれた時間 (字幕版)

天使のくれた時間 - Wikipedia

 

 

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