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「ウェディング・ハイ」 2022

ウェディング・ハイ

★★★☆☆

 

あらすじ

 想定外の出来事が次々と起こる中、結婚式を滞りなく進行するために、ウェディング・プランナーが奮闘する。

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 篠原涼子主演、中村倫也、岩田剛典、向井理ら出演。バカリズム脚本。117分。

 

感想

 結婚式を題材にしたコメディだ。序盤は、出席者を決めたり余興をお願いしたりする際のエピソードや、式の詳細は内心どうでもいいと思いつつ、真剣な女に無理に合わせている男の心境などが描かれる。定番の結婚式あるあるで、ツカミとしてはあった方がいいのだろうが、心苦しさを感じてしまってしんどい部分があった。

 

 しかし、いざ結婚式が始まると、思わぬ出来事が次々と起こるドタバタぶりが面白く、素直に楽しめる。主人公が、余興をする予定の人たちに無理なお願いをした際の「BPMが同じなのでイケると思います」という意味不明で強引な説得には笑ってしまった。また、短いセリフだけで笑いを取れてしまう片桐はいりの存在感も何気にすごい。

 

 

 晴れの舞台に意気込む出席者たちが失敗するところではなく、上手くいったところを笑いにしているのも幸せな結婚式らしくて良い。めでたい結婚式にケチを付けないようにと、皆が頑張っている。どこを切っても同じようなトーンで、淡々とネタを消化しているだけのような、映画としての盛り上がりに欠ける印象はあるが、オーソドックスな結婚式コメディになっている。

 

 無事に式が終わり、満足しながらエンディングを待っていたのだが、まだ終わりではなかった。この後、式の裏側で起こっていたもう一つの物語が始まる。このパートは、オーソドックスなだけでは終わらせないこの映画の醍醐味のつもりだったのかもしれないが、残念ながらひどくつまらない。向井理と岩田剛典演じる二人の男の、冗長なだけで笑いはほぼ無いやり取りに、どんどんと気持ちが冷えていってしまった。蛇足感がすごい。

 

 「憧れて入った業界だが実際は楽しいばかりではない」と打ち明けるラストの主人公の独白も生々しくて面白かったが、その前の失速感がすごくて、印象の良くない映画になってしまっている。

 

スタッフ/キャスト

監督 大九明子

 

脚本 バカリズム

 

出演 篠原涼子/中村倫也/関水渚/岩田剛典/中尾明慶/浅利陽介/前野朋哉/泉澤祐希/佐藤晴美/宮尾俊太郎/六角精児/尾美としのり/池田鉄洋/臼田あさ美/片桐はいり/皆川猿時/向井理/高橋克実/伊勢志摩/空気階段(鈴木もぐら・水川かたまり)/ヒコロヒー/岡野陽一

 

ウェディング・ハイ - Wikipedia

 

 

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